「公務員クビ!論」 中野雅至著 (朝日新書) 定価:740円
【この本を読んだ理由】
社保庁の年金問題等、公務員のモラル低下が言われているとき、この本のタイトルと帯の文句に惹かれて。
【読後感】
著者は役所勤務を経験した公務員である。
役所の内部の人間が、今日までの公務員制度、公務員の仕事の状況を自分の経験を元に語っているところはとても興味深かった。
ただ、公務員の仕事の効率性を民間と比較してどうのこうのという記述が主体で、肝心の仕事の質についての記述は殆どなかった。
私が期待していた社保庁の年金問題等が何故起こったのかを理解できる公務員の仕事に対するモラルつまり国民に対する信頼性についての記述が殆どなかったのは、とても残念であった。