ヒマジンの試行錯誤

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「マグマの地球科学」を読んで!

2010年05月29日 09時38分27秒 | 

「マグマの地球科学」  鎌田浩毅著  (中公新書)  定価:860円



【この本を読んだ理由】
新聞の新書・文庫本解説欄を読んでいて興味をひいたから。



【読後感】
遥か昔、高校時代の「地学」は縁遠い学課の一つだった。
「マグマの地球科学」~火山の下で何が起きているか~というタイトルを見て、
自分達の住んでいる足元の地球について殆んど知らないことにふと気付かされた。
この本を読み始めたのは4月半ば頃だったが、
丁度この本を読み始めた4月14日にアイスランドで火山の大噴火が起こった。
偶然とはいえ不思議な因縁みたいなものを感じた。
なぜアイスランドで大きな地震が起こったのか。
この本を読んでるうちにその回答が見つかった。

“海洋底には、プレートが生産されている場所がある。
ここでは地下から膨大な量のマグマが上昇し、プレートが左右へと広がってゆく。
・・・・・・
中央海嶺である。
中央海嶺は大西洋や太平洋などの海底に、総計6万キロメートルもの長さをもつ。
・・・・・・
中央海嶺が陸上に現れたところがアイスランドや東アフリカである。
・・・・・・
プレート拡大というのは、日夜たゆまず地下の岩石が割れ目を作っているからだ。
マグマはここを通路として、地上に出て割れ目噴火を起こすのである。”

ここまで読んであの北極に近いアイスランドの火山噴火が理解できた。
入門書にしては、結構専門的なことや地球科学の先端的な知識も取り入れられていて、
この本はなかなか読み進みずらかった。
久しぶりに高校時代以来の「地学」の勉強をしたような気分だった。
また、火山灰は地球環境に影響を及ぼすことにも言及されていた。
大量の火山灰が地球を覆うと太陽光が遮られて気温が低下するという。
今年は4月、5月と寒い日が多いようだが、アイスランドの火山灰の影響で温度が下がったのではないかと疑いたくなった。
コメント (2)
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