これまでも様々なガンの危険因子が報告されていますが、それぞれの危険因子を同じ解析方法で評価したメタアナリシスはありませんでした。このほど、この膨大な手間を惜しまずまとめられた論文が発表されました。
Lancet. 2005;366:1784.
(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★★★★★)
Cause of cancer in the world: comparative risk assessment of nine behavioural and environmental risk factors.
調査は2001年に全世界で生じたガンによる死亡が対象になされました。ガンの危険因子はこれまで因果関係が確立していて、全世界規模の解析が可能なデータ量が揃っている9つに関して調査され、同様にガンの種類は12部位が選択されました。
結果は、1年間に全世界で生じた702万人のガンによる死亡の35%(243万人)が9つの危険因子によって起因すると推計されました。因子ごとでは喫煙が21%のガン死亡に関係があり、次に野菜果物の低摂取が5%のガン死亡に関係していました。
詳細は先進国と発展途上国に二分して解析がなされているので、先進国に関して具体的に示します。
口腔咽頭ガン 飲酒(33%)(口腔咽頭ガンの33%が飲酒を原因としていたという意味です)
喫煙(71%)
食道ガン 飲酒(41%)、喫煙(71%)、野菜果物低摂取(12%)
胃ガン 喫煙(25%)、野菜果物低摂取(12%)
大腸・直腸ガン 肥満(14%)、運動不足(14%)、野菜果物低摂取(1%)
肝臓ガン 喫煙(29%)、飲酒(32%)、医療従事者の針刺し事故(3%)
膵臓ガン 喫煙(30%)
肺ガン 喫煙(86%)、野菜果物低摂取(8%)、大気汚染(3%)
乳ガン 飲酒(9%)、肥満(13%)、運動不足(9%)
子宮頚ガン 喫煙(11%)、危険な性交渉(100%)
子宮体ガン 肥満(43%)
膀胱ガン 喫煙(41%)
白血病 喫煙(17%)
その他 喫煙(8%)
ほとんどのガンが喫煙を危険因子にしていることは注目すべきことだと思います。
今は何位かな?
Lancet. 2005;366:1784.
(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★★★★★)
Cause of cancer in the world: comparative risk assessment of nine behavioural and environmental risk factors.
調査は2001年に全世界で生じたガンによる死亡が対象になされました。ガンの危険因子はこれまで因果関係が確立していて、全世界規模の解析が可能なデータ量が揃っている9つに関して調査され、同様にガンの種類は12部位が選択されました。
結果は、1年間に全世界で生じた702万人のガンによる死亡の35%(243万人)が9つの危険因子によって起因すると推計されました。因子ごとでは喫煙が21%のガン死亡に関係があり、次に野菜果物の低摂取が5%のガン死亡に関係していました。
詳細は先進国と発展途上国に二分して解析がなされているので、先進国に関して具体的に示します。
口腔咽頭ガン 飲酒(33%)(口腔咽頭ガンの33%が飲酒を原因としていたという意味です)
喫煙(71%)
食道ガン 飲酒(41%)、喫煙(71%)、野菜果物低摂取(12%)
胃ガン 喫煙(25%)、野菜果物低摂取(12%)
大腸・直腸ガン 肥満(14%)、運動不足(14%)、野菜果物低摂取(1%)
肝臓ガン 喫煙(29%)、飲酒(32%)、医療従事者の針刺し事故(3%)
膵臓ガン 喫煙(30%)
肺ガン 喫煙(86%)、野菜果物低摂取(8%)、大気汚染(3%)
乳ガン 飲酒(9%)、肥満(13%)、運動不足(9%)
子宮頚ガン 喫煙(11%)、危険な性交渉(100%)
子宮体ガン 肥満(43%)
膀胱ガン 喫煙(41%)
白血病 喫煙(17%)
その他 喫煙(8%)
ほとんどのガンが喫煙を危険因子にしていることは注目すべきことだと思います。
今は何位かな?
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