院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「旬のヤリイカとノラボウの玄米リゾット。」

2008年03月18日 07時05分12秒 | 



永くくすぶっていた自分の料理人としてのステージが上がったと感じる最近。

献立の立て方が以前とはまるで違う。

以前は食べたいものありきで、そのメニューに必要な材料を買いに行っていた。

それが時期外れとか特に考えないでメニューを決めていたので、材料が

店に無いとか、やたら高いとかあって、メニューを変更せざるを得ないことが

多々あった。


愚かなことです。


季節ごとに、今は魚介は何が美味しい、野菜は何が美味しい、きのこはあるか?

果物は?って知っていればそれに合わせた献立を組めばいいし、旬の野菜は

安くて、品切れが滅多に無い。


季節ごとに「そろそろアレが出てくる頃だな・・早くアレを作って食いたいな」

と思いながら暮らせば何と無駄の無いことか。

旬の瞬を逃さずに存分に楽しめばいい。


「でも旬とかよくわかんないし・・」というアナタ! 「調べろ!」と言いたいトコだが

せっかく院長ブログを見ていてくれてるのなら、せめてここからヒントを

得てください。

今後、ココで扱う食材はだいたい旬のもののハズです。

食材の旬がわかんない人はね、まずは真似から。


今回は「旬のヤリイカと野良坊菜の玄米リゾット」です。


オリジナルのメニューなのでレシピを載せましょう。

ちょっと手間が掛かってるけどね。


          (作り方)

玄米でリゾットを作るには吸水性を良くするために玄米を

あらかじめ水に浸しておいたほうがいいです。

今の時期だと3時間も浸せばいいので、晩飯に使いたいなら、昼から。

もちろん朝から浸していても全然問題ないです。       


1)ヤリイカをさばく。 内臓ごと足を引っこ抜いて、胴の部分の皮をむきます。

  エンペラを掴んではがすようにすると皮もむきやすいです。

  皮をむいたら輪切りにして水でよくすすぐ。


2)鍋でスープを沸かす。 600ccくらいお湯を沸かし、コンソメの素を

  1個入れてスープを作っておく。

  スープが湧いたら、菜っ葉(野良坊、小松菜など)の茎の太い部分を茹でる。

  少し火が通ったら茎の部分を取り出し、フードプロセッサーにかけ、

  ペーストにする。


3)フライパンでオリーブオイルを熱し、ニンニクのミジンを炒める。

  香りが立ってきたらイカを投入。軽く混ぜ合わせたら白ワインを振って

  玄米を投入。オリーブオイルを玄米に絡ませたら、コンソメのスープ、

  菜っ葉のペースト、あれば新じゃがの千切りなんかも入れる。


4)蓋をして煮込むんだけど、リゾットは生米から作るので結構時間が

  かかります。 煮込んでいる間に水が飛んでしまうので、適宜、

  スープを加えます。菜っ葉の葉の部分はまだ火を通さずにキープ。


5)「まだ米に芯はあるけど食えなくはない」って頃合になったら菜っ葉の

  葉の部分をスープで茹で始める。 1分も茹でりゃ十分。

  葉っぱをリゾットにあわせ、塩コショウ、バター、粉チーズを

  振って、塩梅が決まれば完成。


ヤリイカは身はコリコリしてるけど、火を通しても硬くなりにくいので

使いやすいです。しかしイカの中では高級品。
  
時期を外すとベラボウに高いです。


だ・か・ら、今なんです。

常識的な値段で美味しいヤリイカが食べられるのは今の瞬間なんだから

食べなきゃソンだよ。