院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「本年最後の市場調査。」

2008年12月31日 06時40分52秒 | ノンジャンル
31日は大晦日。

夜はゴチソウ、何食べよう?


そんなことを患者さんに話したら、キョトンとされちゃった。

「へ?大晦日だよ?夜はごちそうでしょう?」

こんなやり取りから大変なことがわかってしまいました。


「大晦日の夜にゴチソウを食べないお宅がある」ということ。


院長の実家では大晦日は早めにお風呂に入って、家族全員がリビングに集まり

キチンと座して一年の最後にごちそうを食べるのが当たり前でした。

普段はダイニングテーブルで食事をしていますが、その日はリビングに

わざわざ来客時用の立派なテーブルを出して、襟を正しての厳かな食事。


それこそ一年の総決算とも言わんばかりのゴチソウが出ました。

刺身にステーキ、取り寄せのスモークサーモンやその日だけ

父が作ったローストビーフ、数の子にイクラ、大人たちはその日しか

飲まないような金粉入りの日本酒を飲んでいました。

そして紅白を観ながら22時過ぎ頃そばをゆで始め、みんなで食べます。


翌日の元旦は雑煮と、前の日の残った刺身を酒と醤油に漬けた物。

そして残りの金粉酒。

祭りの後って感じの、ゴチソウとは言えないような食卓です。

おせちは重箱に入ったような、いかにも!ってのは出なかった。

豆や昆布、酢の物などの縁起物はおかずとして普通の皿に出てました。


それが院長が考える年末、年始の食事であって、それが当たり前なんだと思ってた。

34年間生きてきて、おとといまでそう思ってた。


でもいろいろ聞いてみると、少なくともあきる野エリアのお宅で

大晦日にゴチソウを食べるお宅は皆無。

ごく普通の食事をして、除夜の鐘前にそばを食べる派、そもそも晩御飯がそば派、

そして普通の晩御飯に+そばというお宅もあった。

でもゴチソウはいなかった。


軽い衝撃でしたよ。


まぁその家によって何をもってゴチソウとするかは別に好みの問題なので

いいのですが大晦日にゴチソウを出しましょうという発想は

無いお宅がほとんど。


大晦日のごちそうのルーツは一体何なのでしょう?

調べてみたら簡単でした。

母の出身である北海道も父の出身である長野も大晦日にゴチソウを食べる習慣なのです。


そういう同じ習慣のある土地のもの同士がたまたま結婚したので、

本人達もそれが当たり前で、何の疑問も無くそうしてきたのでしょう。


さらに調べると北海道でも長野でも年取り魚として鮭を食べるそうです。

うんうん、食べてましたよ。

焼いたのが出た年もあるし、スモークサーモンの時も刺身のときもあった。

そーいうわけかー


だから結婚しても院長は大晦日にはゴチソウにするし、翌日は質素。

奥さんはごちそうには喜んだけど、その割りに元旦の食事が

サミシイな~と心の中で思っていたそうです。


面白いね~


そこで忙しいときにアレなんですが、もしよかったらお宅の年末年始の食卓風景を

教えてもらえませんかね?

「食事は普通で22時頃にそば 両親は埼玉出身!」とかさ、

「うちも大晦日はご馳走、ブリを必ず食べました 母は福井出身です!」とか。


こういうのとても好きなのでお手数じゃなかったら教えてちょうだ~い。