清運寺だより

ようこそいらっしゃいました。甲府市にある日蓮宗寺院の住職のブログです。日々の出来事、感想、行事などをご紹介します。

電話のコールは10コール

2014-07-06 22:11:56 | Weblog

この間、日蓮宗新聞を見ていたらお寺に来る人の中にはインターホンを鳴らさずに声をかける人が多いという記事が載っていました。(結構お寺あるあるが載っている)

インターホンならば音が大きいので遠くにいても聞こえるのだが、声での呼びかけはなかなか気づきにくい。

声での呼びかけで応答がないと留守と思われてあとで留守だったと怒られることもある。

お寺は結構広いので声が届かないことの方が多い。そんなときにはぜひインターホーンを押していただきたい。

訪問される方に申し訳ないので、できるだけ留守にしないように気を付けてはいるものの、お店と違っていつも入り口の前にいるとは限らないし、掃除機をかけていたり本堂で作業をしていたり境内で草取りをしていることもある。

どこのお寺でもほぼ同じだと思いますが、お寺を訪問する際にはインターホーンを鳴らすか、あらかじめ電話で在宅を確認してからのほうが確実です。

それと同じようなことですが、電話が鳴っても間に合わないということも多い。

電話の近くにいるときはすぐ出られるのですが、遠くにいるときは「あれ電話かな?」と気が付いた時点ですでに3コールぐらいになっていて4コール目でダッシュして電話機にたどり着くと電話が切れているなんてこともよくあります。

お寺の場合電話機から遠いところにいる場合5コールではまず電話機までたどり着かない、10コールぐらいでようやく間に合うといった具合です。

なのであきらめずに10コールぐらい鳴らす人がいるとこの方は通の方だな、わかっていらっしゃると思ってしまうこともあります。

お寺に電話するときはあきらめずに10コールまでと覚えていただくとつながりやすくなるかもしれません。

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どこで着替えるの?

2014-07-06 09:51:58 | Weblog

時々首都圏のほうに葬儀で出かけることがあります。

基本的に電車移動なのでできるだけ荷物は少なくしたい。

ただでさえ、葬儀となると衣帯(衣装)や持ち物が多くなるから。

そういう時に真っ先に省略するのがたとう紙(衣や袈裟をたたむときに畳の上に敷いてその上でたたむ)や引金。

これらは会場に用意されていることが多いから。

ところが最近首都圏の葬儀に行ったところ僧侶控室はソファーセットのある応接間。

「どこで着替えるの」と聞くと、「ここでお願いします」とのこと。「たとう紙は?」「ありません。」

床はパンチカーペット、土足ではないもののサンダルで人が歩く地べたであることには違いない。いくらなんでもその床に衣を置く気にはなれない。

かといってソファーの長椅子は幅も狭く平らではないので七条袈裟をたたむのは結構大変。しかも葬儀の後すぐ出棺となるので急いで着替えなければならないし。

とにかく何か敷物を持ってきてもらってそのうえで衣・袈裟をたたむことに。

他の僧侶の方々はどうやってたたんでいるんでしょう。

その会場には別に畳の控え室もあるそうなのですがそこはすでに使用されているので使えないだけなのかもしれませんが。

アウエーではいろんなハプニングが起こってきます。

そういえば数年前やはり首都圏で葬儀があった時に台風で電車が遅れて葬儀の時間に間に合わなくなりそうになったり、ものすごい嵐で駅から会場へたどり着くまでずぶ濡れになってしまったこともあったっけ。

荷物が多いのでそれだけでも大変、しかもその荷物は衣や袈裟といった絹製品が主、濡らすことは厳禁です。

なので、自分は濡れても決して袈裟・衣だけ(もちろん払子、数珠等もありますが)は守らなければならない。

だったら先に会場に送ってしまえば良いのではないか?

もし、届かなかったらどうします。葬儀ができませんよね。

だからどうしても自分の手で運ばなければならないんです。

2月の冬季オリンピックの時にフィギアスケートの選手たちがシューズは手荷物で持っていくという話をしていましたが、その気持ちよくわかります。選手にとって自分のシューズは特別なもの、それがなければ試合に出られない。

僧侶にとってもそれは同じことです。

衣を畳むスペースがないような狭い部屋や、空調のものすごく悪い、あるいは極度に乾燥した部屋、長い間掃除をした形跡のない部屋、いつ洗ったのかわからないような座布団、何時間もかけてたどり着いた部屋で出されるぬるいお茶しかもたった一杯きり等々待遇はかなり劣悪なことも少なくありません。

おそらく葬儀屋さんにとって僧侶はお客ではないという感覚なのでしょうね。(すべての葬儀屋さんがそうだというわけではありませんが)

ですから、遠征の時は空調対策としてマスクや保湿用品が欠かせませんし、喉を潤すための水分も必須です。そんなこんなの対策でまた持ち物が増えてしまう。

何事もなかったかのように粛々と葬儀を進めている姿からは想像できないかもしれませんが、実は見えないところでいろんなことが起こっているということもあるんです。

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