22日の晩、組寺院の参事さんから、連絡のメールが。
「うそでしょ・・・」
というのも、先日、宗会議員の選挙の話をしましたが、その立候補者のお一人が22日の夕方亡くなったとのこと。(選挙は落選しましたが)
連絡をもらった他の寺院の方々も突然の訃報にびっくりです。
22日、3件の法事を終えた後、ご自坊で倒れられたとのこと。
すぐに病院に運ばれましたが、脈が戻らず、そのまま亡くなったそうです。
糖尿病の持病があり、何度も倒れていたそうで、相当心臓も弱っていたのだそうです。
最後まで現役で、仕事中に亡くなったんですね。
享年78歳です。
現役で亡くなることができるのも定年のない僧侶ならではのことでしょうか。
昨日は組寺院が集まって仮通夜、密葬の打ち合わせです。
通夜・本葬の予定は未定だそうです。
最近、密葬という言葉が人に知らせないで家族だけで行う葬儀のことだと間違って認識されているようですが、密葬とは、本葬儀をするための準備が整うまで時間がかかるので、取りあえず、身近な方々で仮に行う葬儀という意味です。
ですから、どちらかというと火葬をする荼毘式という意味合いが強いものです。
そして密葬のお約束として、仮通夜・密葬では、記帳のみで、香典は受け取らないということと、限られた範囲にしか連絡せず、新聞のおくやみ欄などへの掲載はしないということがあります。
つまり、後で本葬儀をするので、その時に世間に告知し、お香典も受け取るということです。
これも、一般にはあまり知られていないので、密葬の際に受付で香典を出そうとする人と押し問答になることもあります。
そんなことで、今回の密葬もおくやみ欄には掲載しませんし、記帳だけで香典は受け取りません。
ぜひ、密葬とは本葬儀の前に行われる仮の葬儀と覚えていただきたいものです。
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密葬と本葬はペアで使う言葉ですね。
本葬あっての密葬ですから、密葬のみ行うということは本来あり得ないことです。
また、葬儀というのは規模の大小、参列する人の範囲がどうであれ、葬儀自体の内容が変わるわけではありませんから、どんな規模でも葬儀は葬儀です。
それに、歴史的にみて、葬儀というのはその人の所属する社会が絡んだ社会的儀式ですから、家族だけで行う葬儀というのは社会的にみて極めて異例ということになると思います。
人は普通社会生活を営んでおり、生前家族のみとかかわって生きているわけではありませんからね。
家族葬とは、人間が社会的存在だということが分からなくなったために出てきた形態だと思います。
それが社会に生きる人間としてふさわしいものかどうかは疑問ですね。
お年を召した方には、ショックを与えてはいけないと言う話もありますから。
推量でしか申し上げておりませんので、お許し下さい。
お疲れも出たのかも知れませんね。ご冥福をお祈り申し上げます。
ご心配ありがとうございます。
ご家族の話によると、選挙の落選については特に落ち込んでいた様子はなかったとのことです。最初から勝ち目がないことは本人もよくわかっていたことですから。
でも、やっぱり少しは影響があったかも知れませんね。