さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

平成29年放鳥のコウノトリ・ヤマト君

2017年10月13日 | 野鳥
まだまだ里山風景が残されてる田んぼの一角に、今年放鳥されたコウノトリ「ヤマト(♂)」がいました。
時々高い草に隠れて見えなくなる時がありますが、のんびり餌を求めて周辺を歩き回ってるようです。見た目はツルにそっくりです。


しばらく眺めてると、上手い具合に飛び立ってくれました。



そして、真上を通過、フレームアウトしてしまうくらいのところを飛んで、川の方へ向かっていきます。
目の前を飛ぶコウノトリを見ると、さすがに大きくて迫力があります。

コウノトリ(鸛)
日本列島にはかつて留鳥として普通に棲息していたが、明治期以後の乱獲や木の伐採などにより棲息環境が悪化などで、1956年には20羽にまで減少。
(時には食糧不足を補うために食用にもされたとか・・・・・)
そのため、コウノトリは同年に国の特別天然記念物に指定ました。(以上、ウィキペディアより)
日本に住むコウノトリは、ユーラシア大陸東部で繁殖する種類の亜種で、日本の亜種以外は嘴が赤いそうです。
コウノトリは赤ちゃんを運んでくるといわれますが、古代ドイツ語がコウノトリを意味するstorckの別の意味が「陰茎」を意味する所から来てるようです。
(「野鳥の名前」より)


川の水温が高いためか水面近くは赤茶けた色の藻(?)で変色してますが、コウノトリは再び餌を求めて・・・・


大きな魚が飛び跳ねて、それに驚いた時のコウノトリ。さすがに獲物が大きすぎたようです。


この日は日差しも強く、木蔭でしばらく川のコウノトリを観察してると・・・・・
川の餌を探しながら徐々にこちらにやって来て、再び飛び上がって、元居た田んぼの方へ戻っていきます。
背中には、追跡用のアンテナが見えます。

ここから放鳥されたコウノトリには、このようなアンテナが付けられていて、GPSによる追跡調査がされています。
このGPS調査も、今年の「ヤマト(♂)」が最後で、来年以降は通常の放鳥がされるようです。
位置情報は、HPでも公開されていて、最新の状況が分かります。

10月10日時点では・・・・・
平成27年放鳥の「みき(♀)」:秋田県仙北市・大仙市付近、「しょう(♂)」:高知県大月町・宿毛市付近
平成28年放鳥の「きずな(♂)」:長岡市・魚沼市付近、「ひかる(♂)」:神戸市・稲美町付近
平成29年放鳥の「ヤマト(♂)」:野田市付近
平成27年3羽放鳥されたうちの1羽「愛(♀)」は、残念ながら平成27年12月5日に事故で死亡したそうです。

それぞれバラバラに、全国に散らばってますが、予想以上に行動範囲が広いことが分かります。(皆さんも何処か出会えるかも!!)
兵庫県の但馬でもコウノトリの野生復帰活動が行われており、ここのコウノトリたちとうまく出会えるといいですね。


飛んで行った先は、田んぼの傍の電柱の上。近くの電線にはコサギの姿も見えます。


しばらく待つと、再び電柱から飛び立ち、田んぼの中へ・・・・・里山を背景に悠然と飛ぶ姿はやっぱり美しい!!


いつの間にか、コウノトリ目的のウォッチャーさんたちが5人に増えてました。
ここは光の具合から、午後の方がいいみたいです。
女性のウォッチャーさんの話では、この周辺では、サシバなどの猛禽も見れるとのこと。
そんな話をしてると、突然オオタカがやって来て、遠くのポールに止まります。(このポールもコウノトリのために立てられたものかもしれません。)




おまけは、コウノトリ待ちの時に見つけたキチョウです。道端で水分補給してるようでした。




ここから放鳥されたコウノトリの位置情報は・・・・・・・・・こちらのHPから
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