さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ジロネンとヨロネン

2017年10月30日 | 野鳥
またまた在庫からですが、10月4日、いつものI沼に顔を出すと、地元の鳥撮りさんたちが何人か集まってます。
見ると・・・・・
トウネン?違います!オジロトウネン(尾白当年)でした。
日本で見られる小型シギの中で、トウネンという名前が付いてるのは、トウネン・オジロトウネン・ヨーロッパトウネンの3種だけだそうです。
この日は、そのうちのオジロトウネンとヨーロッパトウネンが同時に現れました。


オジロトウネン(尾白当年)
日本では旅鳥として、秋に見られることが多く、一部、南部で越冬する個体(冬鳥)もいるようです。
お馴染みのトウネンとよく似てますが、違うのは、脚の色。
トウネンは黒い色をしてますが、このオジロトウネンは黄緑色です。
また当年やヨーロッパトウネンと違うのは、名前の通り、尾羽の外側の羽が白いことです。
愛称は「ジロネン」と呼ばれ、みんなの人気者?


この水辺では、足に泥がついて、足の色がよく分かりませんが、大きくトリミングしてみると……
分かりますか?足の色が黄色っぽいですね。


分かり難い?  しからば、さらに大きくしてみますね。 いかがですか?


頭から背中にかけての写真も載せてみますね。


もう1羽別の場所に居ましたが、こちらは逆光のところなので、少し印象が変わるかも?
(訂正:てっちゃんよりイソシギでは?との指摘を頂き、調べ直した結果、写真が間違ってました。この写真はイソシギです。)


鳥撮りさんたちの狙いは、このオジロトウネンではなく、暫くすると、トウネンより一回り小さなヨーロッパトウネンが3羽やってきました。
私自身、この沼で見るのは初めてで、日本に立ち寄るケースも少なく希少種かもしれませんが、最近は観察事例が増えてるそうです。

すぐ近くまでやって来て、盛んに餌を求めてウロウロ。
オジロトウネンと比べると、足も長く、スマートな印象を受けます。


ヨーロッパトウネン
日本では旅鳥、または冬鳥として渡来します。
トウネンとの分布状況と比較して「ニシトウネン」とも呼ばれてます。愛称は「ヨロネン」
一番分かり易い特徴は、背中に見える白いV字模様。


キツツキのような格好で餌をついばんでますが、背中の白いV字模様が見えます。




ところで、トウネンの名前の由来ですが、「当年」は、「その年生まれ」という意味で、トウネンが小さいことから「1歳のような小さい鳥」
(「野鳥の名前」より)

毎回思うのですが、シギチの判断は難しいですね。
海無し県の埼玉では、シギチの種類も限られ、見る機会が少ないので、いつも迷ってしまいます。
シギチ篇で、もし誤りがあれば、ご指摘くださいね。


コメント (18)