さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ハジクロハラアジサシ?クロハラアジサシ?

2018年06月27日 | 野鳥
6月17日、その後、クロハラアジサシがどうなったか、いつものI沼に出かけてみると・・・・・・
いつものお立ち台に、何やらハジクロハラアジサシ(羽白黒腹鯵刺)らしき鳥さんが2羽います。
去る5月6日に入った夏羽の成鳥なら判別はすぐつくのですが、今回は1S(昨年生まれた第1回夏羽)か???


ところが、この子、クロハラアジサシの幼鳥と非常によく似ていて、皆さんの悩みの種なんです。
日本では渡りの途中に立ち寄る為、夏羽→冬羽、冬羽→夏羽へ移行中・幼鳥でも1S(第1回夏羽)と1W(第1回冬羽)、個体差が加わるとお手上げですね。
ハジロクロハラアジサシと思っても、その大半はクロハラアジサシだといわれるほどです。
(繁殖地からの渡りのコースから見て、日本ではクロハラアジサシの方が渡来数が多いそうです。)


果たしてこの子は・・・・・ハジロクロハラアジサシなのでしょうか???
ヌマアジサシ類の3種類のうち、ハシグロクロハラアジサシは嘴の形状などで比較的判別しやすくレアな鳥だそうです。(私も未見)
ちなみに一般的にヌマアジサシ類のの判別方法として・・・・・
「耳羽の黒斑の範囲と頭頂の模様」・「背中、上面および腰の色と模様」・「嘴の太さと長さ」と云われてます。
それでも、見る角度や写真の撮り方によっても印象が違ってくるので、厄介ですね。
それでは、この子たちを見てみましょうか!!
目の高さより黒班が下にたれてヘッドホンのように見えるので、ハジロクロハラアジサシの特徴を示してるようです。
クロハラアジサシにも個体によっては同じような黒班が見えることもありますが、この子はかなりはっきり判で押したような黒色のようです。


背中部分の色ははっきり判別できませんでしたが、次の写真では、腰の色は白いように見えます。(クロハラアジサシはグレー)


次の2枚の写真、飛び立つ瞬間の連続写真ですが、翼の付け根の胸側に暗色班が見えます。
これもハジクロハラアジサシの特徴らしく、クロハラアジサシでは、全く無いか薄いそうです。
ただ、これも個体差があるため、何とも微妙ですね。



こちらの子は、その暗色色の黒斑は見えないみたいです。捕った小魚は持ち帰って食べるのかな??


飛ぶ姿はコアジサシの比べて、ズングリしてて速度も遅くゆったりと飛ぶのでコアジサシの中に居ても見分けやすいです。。



こうしてのんびりくつろいでる姿も、この日だけだったようで、翌日には、この2羽も旅立ってしまったようです。


さて・・・・・結論ですが・・・・・
今回は、ハジロクロハラアジサシの1S(第1回夏羽)と結論付けてみました。如何でしょうか?
見た目もそうなのですが、まず第1の理由は、渡来した時期が6月だったこと。
日本にやって来るハジロクロハラアジサシは繁殖地が中央アジア(クロハラアジサシも?)と思われることから、6月だと今から繁殖地に向かう個体。
「今年生まれたクロハラアジサシの幼鳥ではありえない。」と思いました。
秋に渡来するときは、繁殖地で生まれた幼鳥や1S(第1回冬羽)が混じって紛らわしいので、さらに判別が難しそうですね。
海無し県埼玉に、秋には、またたくさんのヌマアジサシ類が来てほしいものです。

2016年にも同じような悩み記事をの得ていますが、この時は秋、比較してみたい方は・・・こちらの記事も見てみてください。

*もし間違ってるようだと、指摘してくださいね。








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