三輪山から奈良にもどって、旅の最後に奈良町の「遊 中川 本店」に入っている喫茶「茶論」(さろん)でお茶の時間をすごしました。
「遊 中川」は中川政七商店の中の、主に布製品を扱う和雑貨のブランド。中川政七商店は、享保元年(1716年)に奈良に創業した奈良晒とよばれる麻織物の問屋さんですが、2008年に跡を継いだ13代社長がビジネス感覚に優れた方で、問屋業から生活雑貨の小売業へと業務転換を図り、今では全国展開する人気のお店となりました。
奈良町の本店は、古い商家の風格を残しつつ、洗練されたシックな空間でした。平日に一度訪れたときに、奥に喫茶があるとうかがっていたので、再び足を運んでみました。
喫茶はテーブル席がいくつかある他は、お座敷となっていて、廊下をはさんでこじんまりとしたお庭が見渡せました。こちらでは喫茶の他にお茶室があり、茶道の教室も開かれているようです。
襖にはお店のトレードマークにもなっている鹿さんが描かれていました。お座敷にあわせて古びた絵に見えましたが、ひょっとしたら新しく描かれたものかも?しれません。
私は抹茶ラテをいただきました。濃茶のおいしさが体にしみわたります。鹿の浮彫のついた小さなお干菓子とともに。
フレンチプレスで淹れるコーヒー。
これは抹茶のアフォガード。
温かい濃茶と冷たいアイスクリームとのコンビネーションがたまりません。
お座敷からお店の様子が見渡せます。問屋さんの時の名残りの造りなのでしょうね。
おみやげは平日に来た時に、ほとんどこちらでまとめ買いしました。中川さんは都内にいくつもお店がありますが、これは奈良限定ですよ、とお店の方に上手に勧められ、ついいろいろと買ってしまいました。左奥の缶に入っているのは人間用の鹿せんべいです。^^ 人に差し上げるのにいくつかまとめて購入しました。
奈良旅行記はこれで終わります。最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。