奈良旅行記の続きです。
法隆寺から奈良にもどって、午後は奈良公園に隣接する若草山に登ってみることにしました。標高342m。山というより丘とよびたくなるような、片道50分ほどで登れるなだらかな芝生の山です。
若草山は菅笠を3つ重ねたような形をしていることから三笠山という別名があります。といっても、万葉集に歌われている三笠山は、春日山のことを指しているそうです。ややこしいですが現在は 若草山=三笠山、春日山=御蓋山 と書いて区別されています。
奈良公園の中を通って、若草山の登山口へと向かいます。奈良公園にはこの日も鹿がいっぱいいて、観光客たちを喜ばせていました。凛々しい若鹿の姿に思わずパチリ。ハートのおしりもかわいいな。
若草山に登るには、南・北2つのゲートがあります。開山期間は3~12月で、入山料がかかります。(詳細コチラ) 私たちは北ゲートから入りました。青い空に緑の芝生がきれい~♪ ピクニックが気持ちよさそうです。
北ゲートからの道はこんな感じ。舗装はされていませんが、丸太の階段がついていて上りやすい。少し急なところもありますが、和服に草履の外国人の方も上っていましたよ。この階段を上りきると...
一重目の頂上に着きます。広場のようになっていて、奈良公園から遠く奈良盆地まで見渡せました。
ここにも鹿の姿がそこここに。思わず寝転びたくなるような美しい芝生ですが、落とし物があるのでご注意を。(^_-)-☆
私だけさらに二重目、三重目の頂上まで上ってみました。美しい奈良盆地の眺めです。山裾に広がっている広大な緑は、春日大社の杜です。
再び家族が待つ一重目の頂上にもどりました。日が陰り始めると、鹿が一匹、また一匹と何かに導かれるように広場を離れていきました。どこに行くんだろう?と後について、南ゲートへのルートを歩いていくと...
途中で、山の上から、山の下から続々と鹿が集まってくる場所がありました。どうやらここが鹿たちのねぐらとなっているようです。
中には立派なツノをもつ鹿さんも。
南ゲートへの道は石畳に整備されていて歩きやすかったです。陽当たりがいいので鹿たちもこちらのルートが好きみたい?
南ゲートに着きました。山裾の芝生にもいつの間にかたくさんの鹿が集まっていました。この鹿さんたちはここがねぐらになっているのかな? 穏やかで平和な風景でした。
追記: ところで、これだけの美しい広大な芝生をどうやって維持しているのだろう?と思ったら、毎年1月に若草山では山焼きを行っているそうです。なるほど! あとは鹿さんたちが食べてくれることが、自然と芝刈りになっているのでしょうね。(^_-)-☆