もしも自分以外、誰もビートルズを知らなかったら? というアナザーワールドを描いた、ファンタジーテイストのロマンティック・コメディです。
ダニー・ボイル監督&リチャード・カーティス脚本で、エド・シーランが本人役で出演しているというので楽しみにしていた作品です。映画のテイストとしては、リチャード・カーティスが監督した「アバウト・タイム」に似ているかな?
そんなばかな~という設定ではあるのですが、リチャード・カーティスらしい、ハートウォーミングなラブストーリー。ビートルズ愛あふれる音楽映画です。
もしも誰もビートルズを知らなくて、ジョンもポールもジョージもリンゴもいなかったら?(映画の中では、ジョンがサプライズ登場しますが^^) はたして今の時代に、彼らのサウンドが受け入れられるでしょうか?
私は... アリだと思いました。ジャック(ヒメーシュ・パテル)がビートルズのいない世界に紛れ込んで、はじめてアコースティックギターをつま弾きながら歌うイエスタディは、鳥肌ものでしたもの。改めてすてきな歌だな~としみじみ思いました。
映画の中では、「サージャント・ペパーズ...」というタイトルが長すぎるとか、ヘイ・ジュードのジュードという名前は古すぎるとか、いろいろ言われていましたが。^^
ジャックが、誰も知らないのをいいことに、ビートルズの歌を次々と自分が作った歌として発表していくところは、なんとなく割り切れないものを感じてずっともやもやしていましたが、そこはちゃんとジャックの葛藤も描けていたのでよかったです。
ジャックが売れない頃からずっと近くにいて彼を支え続けていたおさななじみのエリーにリリー・ジェームズ。ジャックがどんどんビッグになるにつれ、自分から離れて遠いところにいってしまうのでは...と悩む乙女心がかわいかった。
ラストもとってもすてきでした♪