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永観堂 禅林寺 の臥龍廊

2021年01月23日 | +京都

ちょっと間が空いてしまいましたが、京都・奈良旅行記の続きです。京都での朝食は、京都駅構内のイノダコーヒか、地下街のリプトンティーサロンにすることが多いですが、今回はリプトンで、私はコロネのモーニングセットをいただきました。

カスタードとチョコカスタードの入ったコロネ。紅茶はスリランカのディンブラです。

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さて、この日は金閣寺を訪れるつもりでいましたが、直前に修復中だということをHPで知り、急遽 永観堂 禅林寺 を訪れることに変更しました。京都駅前から市バス5系統に乗って「南禅寺永観堂道」で降ります。(現在、金閣寺はきれいに修復されて公開中です。)

趣のある住宅街を通って禅林寺の総門に着くと、その前の苔庭に広がる散り紅葉の美しさに息をのみました。訪れたのは12月中旬のことで、紅葉はとっくに終わっていると思っていただけに、ちょっとうれしいサプライズでした。

禅林寺は紅葉の名所として知られていますが、私がこの日楽しみにしていたのはSNSで知った臥龍廊 (がりゅうろう) です。大玄関で靴を脱ぎ、渡り廊下や階段でつながれたいくつもの建物を歩いて回りました。

釈迦堂にある襖絵 (撮影不可) も見事でしたが、渡り廊下から見るお庭や、角を曲がる度に現れる思いがけない風景に魅せられました。

そしていよいよ臥龍廊です。

臥龍廊は、山の斜面に沿って巧みに木を組み合わせて作られた廊下です。階段が、龍の背中のようにぐにゃりと曲がっています。

階段から続く廊下もまた美しい。

下からは朝のお勤めが行われていたようで、読経の声が聞こえました。

うねる階段に眩暈を覚えるほどです。

先人の建築技術の高さに感嘆しました。

建物を出て、境内を散策しました。苔むしたお庭や見事な紅葉、大きな池の風景を楽しみました。

阿弥陀堂を外から見たところ。柱が極彩色で彩られているのが珍しい。中にはちょっぴり色っぽい (と言っては不謹慎ですが)「みかえり阿弥陀」がまつられています。

「遅れる者を待つ姿勢、思いやり深くまわりを見つめる姿勢、そして自分自身を顧み、人々とともに正しく前に進む姿勢」

書かれたことばに感銘を受け、自分もこうありたいと願いました。

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