永観堂 禅林寺を訪れた後、歩いて6分の「南禅寺」を訪れました。私は4年ぶりでしたが、夫は子どもの時以来かもしれない、とのこと。まったく覚えていないそうで、何もかもが新鮮に目に映ったようです。
南禅寺の中央に位置する「法堂」 法式行事や公式の法要が行われる場所です。
南禅寺の境内を通る、琵琶湖疎水の「水路閣」 明治時代に建設されたモダンな赤煉瓦の建物ですが、南禅寺の堂々たる風格の寺院建築に不思議とマッチしています。
水路閣の上部には水路が流れ、階段のあるところから上って見ることができます。水の流れは意外と速く、清らかな水音に心が洗われました。
水路閣のすぐ横にある別院「南禅院」 南禅寺発祥の地といわれ、鎌倉時代の池泉回遊式庭園を見ることができます。わずかに紅葉が残るばかりの寂しい木々の姿が、晩秋の庭園に趣を添えていました。
再び水路閣の下をくぐって「方丈」へと向かいます。
ここには、石と白砂で雄大な風景を表現した「方丈庭園」があります。小堀遠州が作庭した江戸時代初期の枯山水庭園で別名「虎の子渡しの庭」といいます。何度も来ている場所ですが、この風景を見ると心が落ち着きます。
横から見たところ。右の廊下は庭を鑑賞する旅行者や外国人でいつもにぎわっていますが、人ひとりいないというのは初めてのことです。
ここは方丈庭園のほかにも、すてきな庭園がいろいろあります。モダンアートのようなこちらのお庭、気に入りました。
苔の緑が印象的な「六道庭」
ジオラマみたいな愛らしいお庭。
最後に、歌舞伎「楼門五三桐」で石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」のセリフで知られる「三門」をくぐって南禅寺を後にしました。