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レストランひらまつ 広尾

2023年02月26日 | グルメ

帰省した息子を交えて、レストランひらまつ 広尾 でフランス料理のランチをいただきました。1982年に創業し、日本のフランス料理を牽引してきた老舗レストラン。広尾にある一軒家(というよりビル)のお店は、1階に広々としたエントランスがあり

お店のマダムとスタッフが満面の笑顔でお迎えくださいます。この日は2階のサロンのお席に案内くださいました。お部屋にも廊下にも階段の踊り場にも名画や版画が飾られ、まるで小さな美術館のような佇まいでした。

食事の前にスパークリングワインと食前酒のご案内がありました。最初にお値段を知らずにとんでもないものをオーダーしそうになり、スタッフのさりげないアドバイスで、最終的に私はお勧めいただいたノンアルコールのいちごのカクテル、

息子はアルコール入りのいちごのカクテル、夫は比較的お手頃なスパークリングワインをいただきました。大粒のいちごのピュレで作られたカクテルは、食事に合わせるには少々甘めですが、色が愛らしく華やいだ気分にぴったりでした。

お酒といっしょにいただいた、3種類のチーズを練り込んだシューの皮。3種類のチーズはたしか、ミモレット、パルメザン、ブルーだったでしょうか。一口サイズでつまみやすく、さくっ、ふわっとした食感。スナック感覚でいただきました。

アミューズブーシェはイタリア産赤ピーマンのムースと、フルーツトマトのピュレ。同系色ながらお味のコントラストが楽しめました。フルーツトマトの甘さにびっくり。まさにフルーツのようでした。

前菜です。徳島産クマエビを、瑞々しい生野菜とともにいただきました。ソースは3種。左はサフランを使ったマヨネーズ風のソース。右は春菊とクレソンを使った少し苦みのあるソース。奥にはオニオン(とおそらくナチュラルチーズ)を使ったソースが添えられています。

全粒粉を使ったハード系のパンはどれも食事にあいました。バターをつけたり、ソースをぬぐったりして、おいしくいただきました。

メインのお料理はお魚料理か、お肉料理を選びます。

夫がめずらしくお魚料理にしました。和歌山県産釣り鰆を、いぶりがっこを使ったソースでいただきます。鰆がぎりぎり火が通っている状態で、まるでたたきのようでした。空豆、長野県産寒せりはじめ、はしりの春野菜が贅沢に使われています。

私と息子は、鳥取県産因幡鹿をいただきました。鹿がまったくクセがなく、とろけるように柔らかい。クセがなさすぎてジビエ好きの方には物足りないかもとおっしゃっていましたが、赤ワインを使ったソースとの相性も抜群でおいしくいただき、大満足でした。

野菜は、新潟県すずまさ農園の一果南瓜、ヨーロッパから取り寄せたというきのこ類など。こちらにも春野菜が使われていますが、きのこ類が特に鹿肉とソースによく合いました。

この日は夫のバースデイということをお伝えしていたので、特別にデザートを用意くださっていました。"Bon Anniversire" とフランス語のお祝いメッセージとともに名前が入っていましたが

お店のスタッフは息子のお誕生日だと思ったようで、夫と知ってびっくりしていました。^^;

デザートは、奈良県生駒 中井農園中井さんの古都華といういちごを使ったグラタンです。半分にカットした大粒の苺の上にザバイヨーネソースをかけてグラタンにし、その上にいちごのソルベがのっていて、熱々冷え冷えのコンビネーションを楽しみました。

ソルベに刺さっているのは、クレープ生地を極薄パリパリに焼き上げたプレートで、くずしてグラタンやソルベといっしょにいただきました。

先ほどのお誕生日のケーキを3等分し、ミニャルディーズ(小菓子)とともに運ばれてきました。ミニャルディーズはレモン風味の一口サイズのマドレーヌと、ゼリーでした。

コーヒーとともにおいしくいただきました。

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お食事の後は、ひらまつさんの目と鼻の先にある ナショナル麻布スーパーマーケットへ。久しぶりにアメリカの食材や日用品を、眺めたり買ったりしながら、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

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