六本木ヒルズで映画を見た後、私が気に入りそうなラーメン屋さんがあると言われて、西麻布の楽観 NISHIAZABU GOLD さんまで食べに行きました。
六本木通りを西麻布方面に歩いて、ちょっと裏道に入ったところにあるラーメン屋さん。のれんと行灯が料亭風の佇まいで、見たところラーメン屋さんとは思えません。
のれんをくぐって引き戸を入ると、白木のカウンターに7~8名ほどの席がならぶ、こじんまりとした空間です。アイボリーを基調とした店内は、清潔で落ち着いた雰囲気。職人さんもスタッフも威勢がよすぎないのが好ましい。^^
メニューは、琥珀 (醤油)、真珠 (塩) の2種類のみですが、トッピングや小どんぶりの種類がいろいろあり、ラーメンに追加することができます。
醤油ラーメンの琥珀。
私は塩ラーメンの真珠をいただきました。
お出汁の効いた美しい透き通ったスープ。手作りのチャーシューとメンマはやや厚めでしっかりとした食感でした。上にのっているのは白ねぎでも青ねぎでもなく、たまねぎのみじん切りというのがユニークです。でもたまねぎ特有のつんとくる辛味はなく
あっさりとしたラーメンによく合いました。夫によるとたまねぎを使うのは八王子ラーメンの特徴だとか。HPによると西麻布で創業後、立川に移転していた時期もあったようなので、そんなことも影響しているのかもしれません。
HPを見ると、西麻布本店他、国内 (東京・埼玉) に6店舗、アメリカにはロサンゼルス他、10店舗も展開していて驚きました。じんわりと体にしみわたる繊細なスープが絶品で、私好みのラーメンでした。
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六本木ヒルズではこの日、毎年恒例 六本木アートナイト2023 というイベントが開催されていました。敷地内にストリートアートが展示されていて、通りすがりに見ることができました。
エマニュエル・ムホー 《100 colors no.43「100色の記憶」》
100色のパネルが並んだインスタレーション。それぞれのパネルには年号が2023年から1年ずつ遡って描かれていて、過去の記憶を表現しているのだそうです。
グラデーションが美しく、目を引きました。
江頭誠 《DXもふもふ毛布ドリームハウス》
作者は、一人暮らしの部屋に遊びに来た友人に、実家から持ってきた毛布をダサいと言われて、このロココ調の花柄毛布を急に意識するようになり、作品に使用するようになったそうです。今回はリカちゃんハウスをモチーフにした作品です。
そういえば昔はどこの家にも、こういう花柄の毛布がありました。昭和43年頃に日本で生まれ、当時は西洋の高級感を演出したデザインだったそうです。今見ると、どぎついファンシーさに頭がくらくらしてきました。