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エリック(Netflixドラマ・全6話)

2024年06月24日 | 映画

Netflixオリジナルのドラマシリーズ (全6話)。ベネディクト・カンバーバッチ主演のサイコサスペンスです。

エリック (Eric) 2024

80年代のNYで9歳の少年が失踪。刑事が粘り強く事件を追う一方で、息子を何としても見つけ出したい父親もまた、自身の内なる闇と向き合いながら独自に動き始める。(Netflix公式ページ)

ドラマは長く見続けるのが苦手ですが、これはカンバーバッチ主演というのに惹かれて見ました。期待通りにすごくおもしろかった! 1話60分の全6話で、気軽に見れるのがよかったです。

本作の舞台は、治安が最悪だった80年代のニューヨーク。私が初めてニューヨークを訪れたのは90年代に入ってからですが、それまでは地下鉄は落書きだらけ、犯罪率が高く、世にも恐ろしい都市というイメージがありました。

1994年にジュリアーニ氏がニューヨーク市長に就任してから、治安が劇的に改善し、大きな成果を上げたと聞いています。

ヴィンセント(カンバーバッチ)は、人形劇の天才クリエイターで(セサミストリートがモデルと思われる)Good Day Sunshineという自身の番組を持っています。

才能豊かなヴィンセントですが、社会性に欠け、自分の世界にしか興味を示さず、人との関係をうまく築けない。実家はニューヨークの不動産王で、経済的には何不自由なく育ったものの、両親との関係は決して良好とはいえません。

大学教員の妻との関係は冷え切っていて、妻は福祉活動をしている元教え子と交際中。ヴィンセントは、息子エドガーのことを愛してはいますが、これまで彼と真剣に向き合ってきたとは言えません。

ある朝、ヴィンセントが妻と盛大に喧嘩している間に、エドガーは家を出て一人で学校に向かいます。しかしそのまま、彼は忽然と消えてしまいます...。

カンバーバッチが演じるヴィンセントは、「イミテーション・ゲーム」のチューリングや、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のフィルに通じる、エキセントリックな天才という役どころです。

カンバーバッチはこういう役がほんとうによく似合うし、魅力的だなーと思います。ネタバレ厳禁のミステリーものなので、ストーリーには触れずにおきますが、ヒューマンドラマとしてもおもしろかった! とても気に入りました。

背景としてさりげなく描かれている80年代のニューヨークカルチャーも楽しい。懐かしかったのは、ローラ・ブラニガンの「グロリア」^^

Laura Branigan - Gloria (Official Music Video)

お勧めの作品です。

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