Netflixオリジナルのドラマシリーズ (全6話)。ベネディクト・カンバーバッチ主演のサイコサスペンスです。
エリック (Eric) 2024
80年代のNYで9歳の少年が失踪。刑事が粘り強く事件を追う一方で、息子を何としても見つけ出したい父親もまた、自身の内なる闇と向き合いながら独自に動き始める。(Netflix公式ページ)
ドラマは長く見続けるのが苦手ですが、これはカンバーバッチ主演というのに惹かれて見ました。期待通りにすごくおもしろかった! 1話60分の全6話で、気軽に見れるのがよかったです。
本作の舞台は、治安が最悪だった80年代のニューヨーク。私が初めてニューヨークを訪れたのは90年代に入ってからですが、それまでは地下鉄は落書きだらけ、犯罪率が高く、世にも恐ろしい都市というイメージがありました。
1994年にジュリアーニ氏がニューヨーク市長に就任してから、治安が劇的に改善し、大きな成果を上げたと聞いています。
ヴィンセント(カンバーバッチ)は、人形劇の天才クリエイターで(セサミストリートがモデルと思われる)Good Day Sunshineという自身の番組を持っています。
才能豊かなヴィンセントですが、社会性に欠け、自分の世界にしか興味を示さず、人との関係をうまく築けない。実家はニューヨークの不動産王で、経済的には何不自由なく育ったものの、両親との関係は決して良好とはいえません。
大学教員の妻との関係は冷え切っていて、妻は福祉活動をしている元教え子と交際中。ヴィンセントは、息子エドガーのことを愛してはいますが、これまで彼と真剣に向き合ってきたとは言えません。
ある朝、ヴィンセントが妻と盛大に喧嘩している間に、エドガーは家を出て一人で学校に向かいます。しかしそのまま、彼は忽然と消えてしまいます...。
カンバーバッチが演じるヴィンセントは、「イミテーション・ゲーム」のチューリングや、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のフィルに通じる、エキセントリックな天才という役どころです。
カンバーバッチはこういう役がほんとうによく似合うし、魅力的だなーと思います。ネタバレ厳禁のミステリーものなので、ストーリーには触れずにおきますが、ヒューマンドラマとしてもおもしろかった! とても気に入りました。
背景としてさりげなく描かれている80年代のニューヨークカルチャーも楽しい。懐かしかったのは、ローラ・ブラニガンの「グロリア」^^
Laura Branigan - Gloria (Official Music Video)
お勧めの作品です。