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ブラックベリー

2024年07月10日 | 映画

2000年代に一世を風靡した世界初のスマートフォンBlackBerry (ブラックベリー) の栄枯盛衰を描いた、実話をもとにした作品です。

ブラックベリー (BlackBerry) 2023

楽しみにしていた本作が、Netflixで配信されることになったので、早速見てみました。

BlackBerryは私がニューヨークにいた2000年代に人気を博した携帯端末。当時はまだまだ携帯電話が主流でしたが「テキストを送ることができる」のが画期的で、新しもの好きたちの間で話題を集めていました。

たしか、オバマ大統領が選挙戦の時にBlackBerryを愛用していたのがきっかけで、人気に火がついたとも記憶しています。

BlackBerryという名前がかわいいし、小さなキーボードがついた携帯端末は、ガジェットの魅力にあふれていました。

余談ですが、その後帰国した日本では、ドコモの携帯電話にiモードが標準装備されていて、周りの人たちがメッセージを送り合っている姿に衝撃を受けました。

携帯電話に代わってBlackBerryという新しい機器が生まれた北米に対して、日本では携帯電話自体にメッセンジャの機能を加えて、メールを送る、簡易的なHPが見られる、と独自の進化を遂げていたのです。(それは後に、ガラパゴス携帯と揶揄されることになりますが)

そして、BlackBerryも、iモードも、2007年にiPhoneが登場するや、瞬く間にユーザを失い、市場から姿を消すこととなったのでした。

このような携帯電話の変遷を、身近なところで見てきたので、BlackBerryの栄枯盛衰を描いた本作は、私には懐かしく、大いに楽しめました。

本作を見て痛感したのは、どれほどすばらしいイノヴェーションであっても、具現化する術がなければビジネスにはならない、ということ。

マイクもダグも、会社を立ち上げた頃は、ほんとうに生き生きとして楽しそうだったのに、会社が大きくなるにつれ、自分の手の届かない存在になってしまったのが、なんとも皮肉で気の毒でした。

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