映画を見た後、同じ監督や俳優の過去作品を見たり、原作を読んでみたり...興味の幅を広げると、思わぬ発見があって楽しい。そんなきっかけで見た3作品です。
ミニミニ大作戦 (The Italian Job) 2003
先日公開された「ワイルド・スピード ICE BREAK」(The Fate of the Furious)に抜擢された、F・ゲイリー・グレイ監督の過去作品ということで見てみました。邦題はB級みたいですが、すごくおもしろかった! 1969年に公開された同名のイギリス映画のリメイクだそうです。ちなみにタイトルのミニはミニクーパーのこと。
金塊をひとり占めして逃げた裏切り者をやっつける泥棒チームの話ですが、活躍するのがごついアメリカ車でなく3台のミニクーパーというのが意外性があって楽しい。チームの絆や、メンバーそれぞれに得意分野があるところなど、ワイルド・スピードに通じる世界観がありますが、もっと洗練された雰囲気です。
マーク・ウォールバーグが若い! ジェイソン・ステイサムはあまり変わらない...。シャーリーズ・セロンがかわいかった♪
ユー・キャン・カウント・オン・ミー (You Can Count on Me) 2000
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(Manchester by the Sea)のケネス・ロナーガン監督の過去作品です。舞台はニューヨーク州北西部の小さな町スコッツヴィル。子どもの時に両親を交通事故で亡くしたサミーとテリー。時は流れ、故郷で暮す姉のサミーのもとに、長らく音信不通だった弟のテリーが帰ってきます...。
マンチェスター~と同じく、こういうリアルなアメリカが描かれた作品が好きです。大きな事件が起こるわけではない地味な作品(日本では劇場未公開)ですが、さりげないユーモアを散りばめた軽妙な会話が楽しい。2人はそれぞれに問題を抱えていますが、ダメダメなところも含めて愛おしく感じられます。
演じるローラ・リニーとマーク・ラファロもとってもチャーミング。ロナーガン監督も牧師役で出演しています。タイトルは”頼っていいんだよ”といった意味です。
セールスマンの死 (Death of a Salesman) 1951
アスガー・ファルハディ監督の「セールスマン」(The Salesman)の劇中劇として登場した、アーサー・ミラーの「セールスマンの死」。1951年公開の映画がDISCASにあったので見てみました。(このほかにダスティン・ホフマン主演の1985年テレビ映画がありますがVHSのみ)
ウィリーはベテランセールスマンですが、60歳を過ぎてもはやかつての成績は上げられず、体力も気力も衰えていました。成人している2人の息子は定職をもたずにふらふらしていて、説教しても聞く耳を持ちません。仕事や借金、家族の問題を抱えて絶望したウィリーは、ある決断をします...。
最初は「セールスマン」との共通点を探しながら見ていましたが、だんだん既視感にとらわれて...あれ?これって先日見た「フェンス」じゃない!と気づいて鳥肌が立ちました。アカデミー賞関連で2作品も「セールスマンの死」にインスパイアされているという偶然に驚きましたが、それだけ現代を映したテーマといえるかもしれません。
実際、映画を見ながら、未来の希望が見えにくい今の時代、ちょっとしたボタンの掛け違いで誰にでも起こりうる悲劇のように感じられ、胸がしめつけられるような恐怖を覚えました。気が滅入る作品ではあるのですが、金縛りにあったように目が離せなくなる、不思議な磁力を感じました。
「ミニミニ大作戦」は昔のバージョンを見た事がありますよ!マイケル・ケインが主役です。あんまりにも昔なので、泥棒の映画だったのとミニが走るシンしか覚えてないんだけど、このリメイクとあわせてまた見てみたいな~。
「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」は知りませんでしたが、マーク・ラファロが若い!ですね。17年前の映画ですもんね。
「セールスマンの死」は名作ですが未見なんですよ~~。
主演がフレドリック・マーチですよね。渋い!!
やっぱり名作っていうのは、後世の作品にも大きな影響を与えるんでしょうね。これは私も早く見なくっちゃ~~。
私、これの映画好きです。マーク・ウォルバーグの腕がまだステロイドで膨らんでないし、S.セロンは美しいし、E.ノートンはほんと怪しい悪いやつって当たり役だったと思います。原作の方はミニの逃走シーンを覗いてすべて違った感じで、あれはあれでマイケル・ケインがコミカルで好きです。あの時代にミニを使ってよく逃走シーンがとれたなって感心しました。
「ミニミニ大作戦」ごみつさんは、旧バージョンをご覧になってるのですね。
きっと小粋でおしゃれな作品なのでは?と想像しました。
イギリスの街を疾走するミニ、かわいかったでしょうね~
「ユー・キャン~」は日本では公開されなかったようですね。
マーク・ラファロはこの作品で注目されたみたいです。
派手ではないですが、ほっこりする作品でしたよ。
「セールスマンの死」さすがはアーサー・ミラーって作品でした。
気が滅入るし、身につまされますけれどね...
人間描写がみごとでした。
ミニミニ大作戦、びっくりですよね。^^
でもオリジナルの1960年代は、こんなタイトルが多かったかもしれませんね。
2003年の方は、みんな若かったですね~
マーク・ウォールバーグはいかにもさわやかな好青年ですし
強い女のイメージのあるS・シャノンも少女のようにかわいかったですね。
E・ノートンは最初から、こいつ、裏切るな?って感じでした。^^
オリジナル版も見てみたくなりました。^^