この日、もうひとつ見たフランス映画は、カトリーヌ・フロ主演のヒューマンドラマです。
ローズメイカー 奇跡のバラ (La Fine Fleur / The Rose Maker)
フランスの田舎町で小さなバラ園を経営するエヴは、倒産寸前に追い込まれ、巨大企業のラマルゼル社に買収を持ちかけられていますが、父の遺したバラ園をつぶすわけにはいかないと、孤軍奮闘していました。
そんな中、秘書のヴェラが職業訓練所から格安で助手を3人雇い入れます。その一人、フレッドに嗅覚の才能を見出したエヴは、新種のバラを生み出して、バラの新品種コンクールに挑戦することを決意します。
バラが好きなのと、ヘレン・ミレン主演のイギリス映画「グリーンフィンガーズ」が大好きなので、なんとなく似ていそうだな~と期待して、楽しみにしていた作品です。
ちなみに「グリーンフィンガーズ」は、刑務所の更生プログラムでガーデニングに参加した受刑者たちが、庭作りのおもしろさに目覚め、フラワーショウへの出場を目指す、という実話に基づく映画です。
本作は、カトリーヌ・フロ演じるエヴが身勝手すぎるように思えて、最初はなかなか共感できませんでした。最初に、新種のバラを作るもとになるバラを手に入れるために、助手たちを犯罪に巻き込むところから、個人的には受け入れられませんでした。
それに、自分のバラ園がつぶれそうなことを隠して、助手たちを雇い続けたり、資金繰りが厳しくなったら、秘書のヴェラの貯蓄まで当てにしたり、と自分のバラ園を守りたいがために、従業員たちを危険にさらすのは、経営者としていかがと思ってしまいました。
むしろ、敵対するラマルゼル社の社長の方がよっぽどまともに思えて、エヴがあそこまで毛嫌いする理由がよくわからなかったくらい。^^;
でも、エヴがフレッドに嗅覚の才能があることを見出して、彼の才能を伸ばそうと背中を押すところは、とてもよかったです。また、彼女が細心の注意を払って交配したバラではなく、助手たちが練習用に交配したバラが成功したのも、深いと考えさせられました。
エヴがフレッドに贈った花ことばのメッセージも、彼女らしくてすてきでした。
ハシゴした作品、もうひとつはこちらだったんですね(*^-^*)
花やガーデニング、フラワーショウが登場する映画って絶対気になります!!
華やかな薔薇の数々・・・画像から香りまで漂ってきそう。
突っ走ってしまうタイプの主人公なのですね。カトリーヌ・フロはいろんなタイプのヒロインを演じられる女優さんですね。
「グリーンフィンガーズ」懐かしい、大好きです。
二つの映画がどちらもお洒落で、さすがセレンさん!って思っちゃいました♬
主役が完璧で内面外見もきれいなだけ・・・のような造りになっていないのは、さすがフランス映画ってかんじでしょうか。
ひとくせもふたくせもありそうです☆
この作品、ガーデニングがお上手な瞳さんは
きっと興味津々で楽しめると思います♪
自然を相手にすることの難しさ、バラを育てることのたいへんさ
でもそれを超えて一生を捧げるだけの魅力が
バラにはあるのでしょうね。
カトリーヌ・フロはさすがに貫禄の演技でした。
グリーンフィンガーズの方が実話だけに感動も大きかったですが
こちらもすてきな映画でしたよ。
偶然ですが、フランス映画のはしごになりました。
フランス、そしてフランス映画って、フランス革命の影響なのか?!
大きな勢力や、組織に立ち向かう話が多いような?気がします。
この作品も、大企業を目の敵にしていましたが
つぶれかけた会社を社員ともども面倒みようというのだから
実は親切なのでは?なんて私なんかは思ってしまいました。^^
初めは理解し合えなかったエヴとフレッドの関係が次第に親子の愛情にも似た関係になっていく様がナイスでした。
エヴは最初ちょっと嫌味な女性でしたが、それは薔薇に対する情熱の深さかな?とも思いました、
演じるフランスの大女優カトリーヌ・フロ良いですね。。フレッド役の彼も...。
美しいバラを作るのには、並々ならない苦労があることを理解はしていたものの、交配して新種まで作ってしまうのだからすごいなーと感心しました。
最初はエヴの姿になかなか共感できなかったのですが、それも父親のバラ園をなんとしてでも守りたいという意地だったのでしょうね。
母親の愛を得られずに育ってきたフレッドが、エヴとの間に母子に似た関係を築いていくところがすてきでした。フレッドもエヴのおかげで初めて自分に自信を得て、実の親から精神的に独立することができたのでしょうね。
カトリーヌ・フロ、さすがの貫禄でした。フレッド役の彼もよかったです。
美しい薔薇たちがたくさん登場してうっとりしました。
エヴの思い付き!確かにええ~っ!!ってビックリしましたよ。以前観たケン・ローチ監督の「天使の分け前」を思い出しちゃいました(あれはウィスキーをいただいちゃう話でした)
大企業の嫌な部分があまり描かれていないので、なぜそんなに!?と思うところがありますが、大企業に押される地方の小さな職人たちを応援する!そんな気質がフランスにあるのかな?
エヴとフレッドの繋がり、とても良かったですね。
最後の手紙には涙が出てしまいました。
わ~、瞳さんもご覧になられたのですね。
薔薇がたくさん登場するすてきな作品でした。
あー!たしかに「天使の分け前」みたいですね。
私、ケン・ローチ監督が好きで「天使の分け前」も好きな作品でしたが、そういえばこの時も、ちょっともやもやしたのでした。^^
>大企業に押される地方の小さな職人たちを応援する!
たしかに!フランスはそういう映画が多い気がしますね。
エヴとフレッドの師弟愛とも親子ともとれる関係、きっとこの後も絆は続いていくのでしょうね。