世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

ゆとり教育の見直し

2007年01月21日 | 教育
少し前に、教育再生会議の「第一次報告に盛り込む主な提言内容」が報道されていました。

■ゆとり教育を見直し、授業時間数を1割増加
■社会人と外国人教員を大量採用
■教員免許更新制の導入に伴い不適格教員ゼロ作戦を展開
■いじめる生徒・児童の出席停止措置の活用を促進
■教育委員会のあり方を検討

結局、授業時間を減らしたことが一番大きな問題、ということだと思いますが、それをカバーするために、世田谷区では、52分授業の導入(1コマ2分増やしただけで、年間にすると約40時間授業時間が増えるので、土曜日に授業をしたのと同じぐらいになる)や、中学校の夏休みを短くして、8月25日から2学期をスタートさせる、という英断をしています。

ご想像に難くないと思いますが、どちらも大不評!

そりゃあ、そうでしょう。誰だって、2分という中途半端な時間の区切りは嫌だし(休み時間が少し減ってしまうこともあります)、ましてや世田谷区の中学校だけ夏休みを短くする?!なんて不平不満だらけ、当然ですよね。

でも、私はそこまでしないと、今の授業数ではダメだ!という世田谷区教育委員会の考え方は正しいと思います。ですからどちらの施策にも賛成しました。

そして、ここにきて文部科学省もようやく、“ゆとり教育は失敗だった”と認めています。

(以前にも書きましたけれど)ウチの子どもの学年が、もろにその失敗したゆとり教育の時期を丸々3年間、中学生として過ごした犠牲者、なんですよね。

どうしてくれる?!って思います。気持ちだけたっぷり“ゆとり”を持ってしまって、学業の実質が伴わない子どもたち、どうやって責任をとってくれるの?!と。

やっぱり、勉強はつらいもの、大変なもの、我慢と忍耐が必要なもの、その基礎を叩き込む(まさに、叩き込む!のです)のが学校の役割、責務なのだ、ということをしっかり認識して、先生方に取り組んでほしいです。

やってもやらなくても大丈夫、いいんだよ、みたいな雰囲気はダメだと思う。

なんでもかんでも学校に押し付けて、先生たちは忙し過ぎる!というのも、(一応教員経験があるので)すっごくよくわかります。国の方針がコロコロ変わって、学校現場はどう対応していいのか追いつかない!ということもあるでしょう。(同情・・・)

でも、塾に行かなければ学力がつかない、なんていう今の学校教育はやはり間違っています。ホント、この現状を早く直して(治して)ほしいものです。

そして、我々親たちも、基本的な生活力や他人を思いやる心の教育まで学校にお任せ、ではなくて、ちゃんと家でやらなくちゃ!!ですよ。家庭の教育力って(つまりは甘やかしではなくて子どもへの本物の愛情に尽きるのですが、)すごく大事だと思います。

自戒を込めて、そう思います。

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