今日は「地域で自殺対策を推進する地方議員有志の会」のメンバー、
藤野英明横須賀市議会議員、田中朝子杉並区議会議員と私で、
「神奈川県立精神医療センター」に、明日(4月1日)、新しくオープンする
「ストレスケア病棟」を視察させていただきました。
写真左から2番目が院長の岩成秀夫先生。その隣が主査の埜崎健治さん。
2時間以上も丁寧に視察に応じていただき、本当に有難うございました。
今日は朝から雨で、冬に戻ったかのように寒かった~!ですが、視察は
大変充実したものでした。
「ストレスケア病棟」というのは、うつ病を中心とするストレスケア医療
を充実させるための専門病棟ですが、37床(隔離室1床、個室12床、4人室
24床)の開放病棟で、アメニティにも配慮した、ゆったり静養できる病棟と
なっています。
医師・看護師だけでなく、臨床心理士・精神保健福祉士・作業療法士・
鍼灸師を配置して、チーム医療を実践するとともに、従来の薬物療法、
精神療法、環境調整などに加え、「認知行動療法」、「反復性経頭蓋
磁気刺激療法(rTMS)」、「高照度光照射療法」、「鍼灸治療法」などが
実施できる体制も整えています。
(必要があれば無けいれん性通電療法も実施可能)。
特にすごいのは、「反復性経頭蓋磁気刺激療法」において、専門の
ナビゲーションシステムを利用して刺激部位を正確に把握できるように
してあるところです。
また、鍼灸治療も、うつ病にも理解のある専門の鍼灸師が実施することに
なっていて、これまでは考えられなかった、西洋医学と東洋医学の両方が
協力して患者さんの治療とケアに当たる、という試みです。
このように、様々な治療法や環境調整を実施しながら、社会復帰に向けた
サポートを行うことにしているそうです。
(岩成院長先生と。明日から「県立精神医療センターの所長となられます)
HPで調べただけではわからない、そこにいる「人」の熱意や想い、また、
ネット上では公表していない様々な、きめこまやかな情報等々、実際に
お話を伺うことができて本当に意義深かったと思います。
今後の、この新しい取り組みの行方に注目したいと思います。
本当に、視察した甲斐がありました。