(写真:チェリー大福。アメリカンチェリーが丸ごと入っている甘さ控えめ
の大福。美味しかったです!)
昨日、決算特別委員会「文教」領域で質問した、区役所職員の海外
派遣研修についての報告です。
私たちの会派では、職員の海外研修は積極的にやるべきだと考えて
います。特に「世界に羽ばたく子どもたち」と謳っている教育分野では、
海外の先進的事例を子どもたちの教育に反映させてほしいという思い
があり、重要なことと考えています。
そこで、今月18日~23日(6日間)、図書館職員5名がフィンランドに
視察研修に行くということについて、いくつか素朴な疑問を感じたので
質問しました。
【疑問1】
派遣職員の年齢が高い!
「世田谷区職員海外派遣研修実施要綱」では、「原則としておおむね
45歳までの係長級又は主任主事の職にある職員」となっています。
つまり、職員の海外派遣研修には若手のリーダーを育てるという目的
があるのです。
今回のフィンランド研修は、全員が50歳以上。
要綱による本来の趣旨と違うのではないか?
(答弁)
今回は館長や館長クラスが行くから意味がある。即、世田谷の図書館
行政を変えられるから!
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そうであれば、ほとんどの図書館が夜8時まで空いているフィンランド
と同じように、開館時間の延長や、以前より言っている、月曜閉館を
なくすこと。それらが、目に見えて区民にわかるように、図書館を変え
ていただきたい。それこそ、年齢層が高い職員が行くという意味がある
というもの。それ、出来ますよね?
(答弁)
図書館の開館日の拡大につきましては、図書館ビジョン素案を策定する
中で検討しているが、図書館の立地特性や利用者特性に応じて、開館
時間や開館日の拡大等、多様な運営形態の導入を検討・実施するもの
としており…云々(遠まわしな答弁に終始)
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とにかく、館長クラスがフィンランドの図書館を視察するのだから、即戦力
で、成果が期待できるものと考えます。しっかり研修して来て下さい!!
…と、述べました。
【疑問2】
フィンランドといえば、OECD調査によると世界一の学力を誇る国。
日本と全く異なるという教育行政を見てきてほしい。それがなぜ図書館
なのか?
(答弁)
高い学力を保っているのは図書館がいいから!図書館が教育を支えて
いる。だから図書館を視察する。
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(図書館も役に立っているのかもしれないが)テストがない、受験勉強
もない、競争原理が教育現場にない、教員免許更新ということもない、
教員の人事権の問題も日本とは違う。
このように日本とは全く違う教育行政だからフィンランドの子どもたち
は学力が高いと指摘している本を読んでいるところです。
質問では時間がなくて言えませんでしたが、フィンランドでは、教科書
検定もないし、学習塾もない、子どもたちに学力がつけられない教員は
学校運営委員会で解雇できる、という、今の日本とは根本的に違う形式
で学校教育が行なわれているのです。
【疑問3】
フィンランドといえば、日本と同じように自殺が多い国であるが、自殺
対策に取り組んだことにより15%も自殺率を下げた実績がある。
中でも注目されるのは、学校で自殺予防教育が行なわれている、という
こと。それを勉強してきてほしいと思った。それがなぜ図書館なのか?
…このような質疑をおこなったわけですが、区議会のホームページに
決算特別委員会中継速報版がアップされています。
10月13日(火)「文教」の【1】をクリックしてください。田中優子の昨日の
質疑がご覧になれます。
職員の海外派遣研修、具体的な成果を期待する!と思う方、
クリックお願いします!
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