世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

自死遺族のフリースペース 「こころのカフェ京都」 (視察報告)

2009年11月23日 | 心の健康&自殺対策
11月19日、「地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会」の定例会
(研修)で、京都と白浜に行ってまいりました。

まず、京都での視察報告です。



「地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会」で今回参加したメンバー
田中優子 東京都世田谷区議会議員
江口友子 神奈川県平塚市議会議員
山本芳弘 京都府大山崎町会議員
川口洋一 大阪府高槻市議会議員
野本恵司 埼玉県鴻巣市議会議員

「京都市こころの健康推進センター」を訪問し、「こころのカフェ京都
代表の石倉紘子さん(自死遺族)にお話を伺いました。

   

   

   

自殺に対して、差別、偏見、誤解がある中で、本当のことが言えない遺族
のつらさがある。

いのちの電話から始めたが、遺族のおかれている現状を知っている立場から、
話す場が必要と痛感。2006年に「自死ぬ遺族のフリースペース 心のカフェ」
を始めた。(第1、第3木曜日に開催。自由に話せる場)

土曜日は「わかちあいの会」を開催(自分の感情と向き合う場)

行政の組織だった支援がないと生きていけない遺族がいる。後追いしてしまう
遺族もいる。一人の自死で大きな影響を受ける遺族は5~6人いる、と言われ
ているが、実際は20人以上になることもあり、もっと多いはず。

人の悲しみは自死遺族だけでなくたくさんあるが、やっとここに来て日の目
を浴びたと言える。だから対策をとってほしい。

…というお話でした。

自殺対策には、まだまだ行政の支援が必要なことがたくさんあると思います。

自殺は決して “好きで(死にたくて)死んでいる” わけではなく、本当は
死にたくないのに追い詰められて死を選んでいる、というケースが圧倒的に
多いこと、防ぐことの出来る死がたくさんある、その認識にたって対策を進め
てほしい、と、あらためて感じました。

訪問した「京都市こころの健康増進センター」は、◆自死遺族のフリースペース
「こころのカフェ」以外にも、以下の事業が行なわれていました。

◆統合失調症の方の就労支援デイサービス
   

◆統合失調症の方の通所施設
   

(通所施設に通う方々が作ったお弁当。近隣のお年寄り家庭に配達している
そうです)
       


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