世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

「平穏死のすすめ」~予算委員会、福祉保健での質問より~

2010年03月15日 | 議会報告
今日は、予算特別委員会「福祉保健領域」の質問が行なわれました。

うちの会派は、おおば正明議員が登場。「平穏死のすすめ」を説きました。

        

著者は、世田谷区立特別養護老人ホーム(芦花ホーム)の医師である石飛幸三
さん。

この著書からヒントを得た、という質問でした。(下にある書評を参考にして下さい)

「最近、自然な老衰死が少なくなった。“寿命” は病気なのか?“寿命” を延命
する必要があるのか?」

「病院で亡くなると(治療が必要なので)、“老衰”はなくなる。病院では必ず病名
がつくから、“老衰”(寿命、自然死) はなくなる。

病院に運ばなくても済むように、特別養護老人ホームに常駐の医師をおくべき!

福祉の問題は、つきつめれば財政の問題、なのです。
無駄な延命治療のために、どれだけの医療費がかかっていることでしょう?
日本は、終末期医療の法整備が整っていない…!!

石飛先生の著書は、現場の見取りの最前線にいるからこそ実感しながら書かれた
のだろうと思います。


(産経ニュースの書評より)

特別養護老人ホームには、通常、施設に常勤する医師はいない。利用者に医療が
必要なときには、病院へ搬送するか、医者が病院から往診にくるかのどちらかとなる。
高齢者の8割が、空(むな)しい延命治療の末、病院で最期を迎えているのが現実だ。

著者は、40年以上外科医として救命に努め、70歳を前に、全国でも数少ない特養
ホームの常勤医師となった。平均年齢が90歳、その9割が認知症という利用者と
その家族に日々対峙(たいじ)している。

副題は「口から食べられなくなったらどうしますか」

家族の愚痴を聞くなど、本音で話せる関係を構築しながら、徐々に本来の「看取り」
ができるようになってきた。ここ4年間に及ぶ取り組みを報告する。
(講談社・1470円)


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