今日は、本会議が開かれ、予算特別委員会の報告があり、その後、採決が行なわれ
ました。
平成22年度世田谷区「一般会計予算」、「国民健康保険事業会計予算」、「後期
高齢者医療会計予算」、「老人保健医療会計予算」、「介護保険事業会計予算」、
「中学校給食費会計予算」が、賛成多数で可決されました。
以下に、本日、私が議場で述べた「せたがや政策会議」の会派意見をアップします。
「せたがや政策会議」は、平成22年度世田谷区一般会計予算ほか5件に賛成の立場から意見を申し述べます。
まず最初に、今回の予算は、世田谷区がかつて経験したことのない歳入ダウンとなりました。今後もこの傾向は続くものと区は予想しています。で、あるならば、あらゆる部門で、予算規模にあった制度設計の見直しが求められます。
しかし、一方で、団塊の世代の高齢化が急速に進んでいます。 10年前の景気が悪かった頃に比べて、また20年前の景気の悪かった頃に比べて、現在は、確実に働き手が少なく、しかも、いわゆる正社員の比率が減少しています。
サザエさんの一家に例えてみれば、波平・舟夫婦はもちろん、サザエさん・マスオさん夫婦も退職し、タラちゃん一人の頑張りで、一家を支えているようなものです。そういうことを考えれば、予算規模にあった見直し、身の丈にあった公共サービスのあり方、と言っても削減は簡単にできることではありません。
そこで、手をつけるべきものとして、人件費については予算委員会で、すでに申し上げました。総額で544億円、最大の支出項目であります。人件費の問題は、少なくとも、23区共通の課題であり、やろうと思えばできると考えます。区長のリーダーシップが試されていると思います。こんな大変な時期に変化を待っていてはダメです。区長自らが、変革の担い手となるべきであります。
また、増収策もいろいろと考えられますが、やはり世田谷のイメージや、環境、利便性を損なうものは慎重に取り扱うべきでしょう。むしろ世田谷らしく、環境をさらに良くする方向で、大きなカジを切るべきであると考えます。
例えば、具体的には、地球温暖化防止の観点から、ごみの有料化と戸別収集を一つのビジネスモデルとして考えてみるべきであると思います。それによって、収入のみならず、ゴミの減量、清掃工場の縮小という効果も期待できます。
所管の試算では「年間でざっと20億円以上の収入増が見込める」ということです。もちろん負担に見合うサービスということですから、全部が全部収入になるということではありませんが、それでも、現在の23区の清掃システムを見直すことによって、有料化しても、逆に区民負担を減らすことは可能であると考えます。このことにつきましては、今後の議会の中で、会派として、さらに詰めて議論してまいりたいと考えております。
次に、今後、社会保障費や扶助費については、先ほど述べた通り、波平さんや舟さん世代に続いてマスオさんサザエさん世代も対象となる以上、増えることは当然であります。しかし、これも委員会の中で述べた通り、高齢者を全部福祉の対象として見ることは、本当に適切なことか、ということです。
確かに世田谷区は高齢化率が低い方ではありません。しかし、元気な高齢者は多いのです。敢えて言えば、元気であれば高齢者も若者も関係がないのです。そこで行政が出来ることは何か、それは老いも若きも元気な区民であれば、自分が本当に好きなものを見つける、それを地域社会が支援できる基盤を作ることです。
84万人が住む世田谷区にあって、5つの支所が同じということはあり得ません。5支所が横並びであるということは、均一な行政というより、それは単に怠ける口実に過ぎず、有能な職員の可能性を摘むものであります。余計な規制は取り除いて、5つの支所がそれぞれにふさわしい、 先ほども述べました、区民の一人ひとりが、自分の好きなものを見つけることができる、或いは自分の好きなものに出会える、そういう地域社会の基盤作りを競って欲しいと考えます。
さらに学校におけるきっかけ作りの一つとして、私共の会派では、米飯給食の完全実施を申し上げております。人間、食べることは楽しみであり、生き甲斐そのものであります。予算委員会の中でも終末期医療のところで触れましたが、 寿命とともにヒトというのは段々と食べなくなるものだそうです。自然な死というものは、食が細くなる延長線上にあると言われています。
逆に言えば、食べることはそれだけ重要だということです。
小中学生という時期、人間の体が出来上がる重要な時期に、家庭の食事が崩壊しつつある今、せめて給食で米飯をしっかり食べる機会を与えることは、とても大切なことであります。是非、進めていただきたい、と考えます。
また、自殺対策は、表現を変えると、「人間の生き甲斐を奪う社会的要因を取り除こう」ということです。当然、地域社会の中にビルトインされなければなりません。年間3万人もの人が絶望の淵に追い詰められる現状を、社会が見過ごして良いはずはありません。
畦畔の問題については、「せたがや政策会議」としては、一貫して、裁判によらず、区民目線でものごとを解決するように、と、主張して参りました。最高裁で敗訴したように、単に従来の発想だけで対応することには、無理が生じております。区は再考すべきであると考えます。
区政全般を見ますと、財政的にはさらに厳しい状況でありますが、それを単に社会情勢がこうだから区民に負担を求めるということだけでは、何の知恵もないことになります。
私共の会派では、一貫して「豊かな福祉は豊な財源あってこそ」と主張してまいりました。福祉サービスの恩恵を受けることない区民の方々にあっても、世田谷に住んでいてよかった、世田谷に住み続けたい、と思っていただけるような施策が必要である、ということです。
例えば、今予算委員会でも提案させていただきましたが、世田谷美術館の大改修に併せて、民間の力を利用して地下におしゃれなカフェを作るとか、キャロットタワーの展望ロビー、ドリンクコーナー、レストラン・スカイキャロットを、区民にとってもっと魅力ある場所に改革するなど、今、申し上げた場所は、区民の皆様の共通の財産です。魅力ある世田谷づくりのために、貴重な財産を十分に生かしていくことを求めます。
最後に、私たち議会も、今後、様々な提案をし、また決断をする新年度になることは間違いないと思われます。同じく行政にあっても厳しい決断を、スピード感をもって行なうことを求めます。
以上、「せたがや政策会議」の賛成意見といたします。
会派意見に共感を持ってくださった方、クリックよろしくお願いします~!
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ました。
平成22年度世田谷区「一般会計予算」、「国民健康保険事業会計予算」、「後期
高齢者医療会計予算」、「老人保健医療会計予算」、「介護保険事業会計予算」、
「中学校給食費会計予算」が、賛成多数で可決されました。
以下に、本日、私が議場で述べた「せたがや政策会議」の会派意見をアップします。
「せたがや政策会議」は、平成22年度世田谷区一般会計予算ほか5件に賛成の立場から意見を申し述べます。
まず最初に、今回の予算は、世田谷区がかつて経験したことのない歳入ダウンとなりました。今後もこの傾向は続くものと区は予想しています。で、あるならば、あらゆる部門で、予算規模にあった制度設計の見直しが求められます。
しかし、一方で、団塊の世代の高齢化が急速に進んでいます。 10年前の景気が悪かった頃に比べて、また20年前の景気の悪かった頃に比べて、現在は、確実に働き手が少なく、しかも、いわゆる正社員の比率が減少しています。
サザエさんの一家に例えてみれば、波平・舟夫婦はもちろん、サザエさん・マスオさん夫婦も退職し、タラちゃん一人の頑張りで、一家を支えているようなものです。そういうことを考えれば、予算規模にあった見直し、身の丈にあった公共サービスのあり方、と言っても削減は簡単にできることではありません。
そこで、手をつけるべきものとして、人件費については予算委員会で、すでに申し上げました。総額で544億円、最大の支出項目であります。人件費の問題は、少なくとも、23区共通の課題であり、やろうと思えばできると考えます。区長のリーダーシップが試されていると思います。こんな大変な時期に変化を待っていてはダメです。区長自らが、変革の担い手となるべきであります。
また、増収策もいろいろと考えられますが、やはり世田谷のイメージや、環境、利便性を損なうものは慎重に取り扱うべきでしょう。むしろ世田谷らしく、環境をさらに良くする方向で、大きなカジを切るべきであると考えます。
例えば、具体的には、地球温暖化防止の観点から、ごみの有料化と戸別収集を一つのビジネスモデルとして考えてみるべきであると思います。それによって、収入のみならず、ゴミの減量、清掃工場の縮小という効果も期待できます。
所管の試算では「年間でざっと20億円以上の収入増が見込める」ということです。もちろん負担に見合うサービスということですから、全部が全部収入になるということではありませんが、それでも、現在の23区の清掃システムを見直すことによって、有料化しても、逆に区民負担を減らすことは可能であると考えます。このことにつきましては、今後の議会の中で、会派として、さらに詰めて議論してまいりたいと考えております。
次に、今後、社会保障費や扶助費については、先ほど述べた通り、波平さんや舟さん世代に続いてマスオさんサザエさん世代も対象となる以上、増えることは当然であります。しかし、これも委員会の中で述べた通り、高齢者を全部福祉の対象として見ることは、本当に適切なことか、ということです。
確かに世田谷区は高齢化率が低い方ではありません。しかし、元気な高齢者は多いのです。敢えて言えば、元気であれば高齢者も若者も関係がないのです。そこで行政が出来ることは何か、それは老いも若きも元気な区民であれば、自分が本当に好きなものを見つける、それを地域社会が支援できる基盤を作ることです。
84万人が住む世田谷区にあって、5つの支所が同じということはあり得ません。5支所が横並びであるということは、均一な行政というより、それは単に怠ける口実に過ぎず、有能な職員の可能性を摘むものであります。余計な規制は取り除いて、5つの支所がそれぞれにふさわしい、 先ほども述べました、区民の一人ひとりが、自分の好きなものを見つけることができる、或いは自分の好きなものに出会える、そういう地域社会の基盤作りを競って欲しいと考えます。
さらに学校におけるきっかけ作りの一つとして、私共の会派では、米飯給食の完全実施を申し上げております。人間、食べることは楽しみであり、生き甲斐そのものであります。予算委員会の中でも終末期医療のところで触れましたが、 寿命とともにヒトというのは段々と食べなくなるものだそうです。自然な死というものは、食が細くなる延長線上にあると言われています。
逆に言えば、食べることはそれだけ重要だということです。
小中学生という時期、人間の体が出来上がる重要な時期に、家庭の食事が崩壊しつつある今、せめて給食で米飯をしっかり食べる機会を与えることは、とても大切なことであります。是非、進めていただきたい、と考えます。
また、自殺対策は、表現を変えると、「人間の生き甲斐を奪う社会的要因を取り除こう」ということです。当然、地域社会の中にビルトインされなければなりません。年間3万人もの人が絶望の淵に追い詰められる現状を、社会が見過ごして良いはずはありません。
畦畔の問題については、「せたがや政策会議」としては、一貫して、裁判によらず、区民目線でものごとを解決するように、と、主張して参りました。最高裁で敗訴したように、単に従来の発想だけで対応することには、無理が生じております。区は再考すべきであると考えます。
区政全般を見ますと、財政的にはさらに厳しい状況でありますが、それを単に社会情勢がこうだから区民に負担を求めるということだけでは、何の知恵もないことになります。
私共の会派では、一貫して「豊かな福祉は豊な財源あってこそ」と主張してまいりました。福祉サービスの恩恵を受けることない区民の方々にあっても、世田谷に住んでいてよかった、世田谷に住み続けたい、と思っていただけるような施策が必要である、ということです。
例えば、今予算委員会でも提案させていただきましたが、世田谷美術館の大改修に併せて、民間の力を利用して地下におしゃれなカフェを作るとか、キャロットタワーの展望ロビー、ドリンクコーナー、レストラン・スカイキャロットを、区民にとってもっと魅力ある場所に改革するなど、今、申し上げた場所は、区民の皆様の共通の財産です。魅力ある世田谷づくりのために、貴重な財産を十分に生かしていくことを求めます。
最後に、私たち議会も、今後、様々な提案をし、また決断をする新年度になることは間違いないと思われます。同じく行政にあっても厳しい決断を、スピード感をもって行なうことを求めます。
以上、「せたがや政策会議」の賛成意見といたします。
会派意見に共感を持ってくださった方、クリックよろしくお願いします~!
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