今決算委員会で、うちの会派が追及してきた「二子玉川デジタルコンテンツ
誘致支援事業の失敗」とそれに関する区の虚偽答弁や情報隠しの件、
業界紙である『都政新報』に大きく取り上げられていました。
新人ながら、桃野よしふみ議員、膨大な資料と闘っての質疑が功を奏しました。
着実に、勉強し、調査しているからこその成果であり、会派をあげて取り組んで
きた結果だと思います。桃野議員、お疲れ様でした!
今決算委員会で、うちの会派が追及してきた「二子玉川デジタルコンテンツ
誘致支援事業の失敗」とそれに関する区の虚偽答弁や情報隠しの件、
業界紙である『都政新報』に大きく取り上げられていました。
新人ながら、桃野よしふみ議員、膨大な資料と闘っての質疑が功を奏しました。
着実に、勉強し、調査しているからこその成果であり、会派をあげて取り組んで
きた結果だと思います。桃野議員、お疲れ様でした!
昨日は、議会最終日で、平成22年度決算認定について、各会派の意見開陳と
採決が行われました。
うちの会派「みんなの党・世田谷行革110番」は、一般会計決算認定に反対。
不思議だったのは、「反対としか思えない意見を述べて賛成」した会派が
いくつかあったこと。
区民の皆さんが普通に聞いたら、「なんで賛成なの?」と思うことでしょう。
(特に、「保坂区長、いい加減にしてください!」と言いながら、すべてに賛成した
自民党、議場内で苦笑が…)
うちの会派は、正真正銘、是々非々で臨んでいます。
以下、決算認定反対の意見、少し長いですが、貼り付けます。
興味とお時間がありましたら、ぜひ、お目通しください。
みんなの党・世田谷行革110番は、平成22年度世田谷区一般会計決算認定に反対の立場から意見を述べます。
平成22年度決算は、リーマンショック後の税収不足に悩みながらも、根本的な財政健全のビジョンを示せぬまま、やむなく基金を取り崩すことで編成された予算、の結果報告であります。
その後の世田谷区を取り巻く経済情勢はご案内の通り、リーマンショックに加えて、ギリシャを始めとする国際金融不安、さらには東日本大震災と、いくつものマイナス要因が増えており、今もって明るい兆しを見いだせないままであります。これらを考えれば、世田谷区の税収見通しはますます深刻な事態に陥っていくことは明らかであります。
今後の区政のあり方が、これまでのように「利益の分配」から「負担の分担」に議論の中心が変わるということは、すでに6月の代表質問で私たちが繰り返し述べたことであります。その際、「負担の分担表」はいつ出すのか、こういう質問をしたのですが、今もってお答えがないわけです。本来なら今定例会は、「負担の分担表」をもとに来年度予算を睨みながら活発な議論をすべきものと考えておりました。しかしそれが出てこない以上、議論のしようがありません。従って今回の決算委員会では財政に関する質問を見送らざるを得なかったわけです。
そこで今回の決算委員会では、財政問題から個別の事業に注目し、税金の使われ方に焦点を絞って議論しました。
実は平成15年にも区長が替わったわけですが、あの時も不思議な事件が立て続けに露見しました。覚えておられる方もいらっしゃると思いますが、特別区民税申告書簿冊紛失事件、狭隘道路拡幅整備事業にかかわる測量費、委託費及び助成金の未払い事件、パソコン不正購入事件が一斉に明らかになり、合計44名の処分者を出しました。
今回の事例も、区長が替わられたことにより、何かの隠蔽のバランスが崩れたのでしょうか、一つのウソが次々に虚偽答弁や文書隠しに繋がり、さらには文書廃棄という事態も明るみになりました。今回は22年度決算の中の、たった一つの事業、「創造的 都市型 産業 集積 創出 助成事業」を掘り下げて見たわけですが、到底、容認できない事実が判明したわけです。今一度、この事件、DCInへの補助金についてのことすが、お金の流れを見みますと、補助金を概算払いで支払ったのは昨年の11月のことです。
2千万円を概算で世田谷区はDCInの口座に振り込んでいます。そして内容をチェックして補助金の額を確定したのは今年の5月2日のことであり、確定した金額は1940万2千円です。そこで先に、概算払いした2千万円から、その差額の59万8千円が今年の5月9日に区に返還されて、この補助事業の精算は終了したということになっております。
ここで注目したいのは補助金の最終的な金額を確定したのは今年の5月2日だということです。決算委員会の最中に区長から配られたDCIn側と区長との会議録の日付は6月3日であります。さらにそれに先立って区長以下副区長、部長、課長が現地を尋ねて状況を把握したのは5月31日のことであります。
つまり、世田谷区が補助金の額を確定した29日後には、“この補助事業失敗だったよね”という話がなされているわけです。何とインスタントな補助金事業でしょうか。
結局、5月2日に確定した1940万2千円の補助事業は何の成果もあげられないまま、たった16万円だけが戻ってきた、というのが、ことの顛末であります。果たして残りの1924万2千円はどこへ消えたのでしょうか。消えた税金を返せ、区民感情とすれば財政が厳しい折、どうしてこんなズサンな税金の使われ方が許されるのか、強い怒りさえ感じると思います。
危機管理の要諦に「失敗の収拾には失敗するな」という格言があります。人が失敗をおかすのは仕方のないことかも知れません。しかし最初の失敗に正面から向き合い、失敗の原因を正しく理解し、誠実に対処し、被害を最小限にくい止めなければダメだということです。「失敗の収拾には失敗するな」今回の事件はまさにこのことの逆を行った事例であります。
決算委員会ではすでにこのことについて、区長は全容解明と処分について言及されておりますので、ここでは繰り返しませんが、今度だけは「失敗の収拾には失敗するな」ということを強く申し上げておきます。
次に、審議の過程で区側の情報公開に対する隠蔽やウソ答弁という事実が明らかになりました。さらには重要書類の廃棄も明らかになりました。このことはDCInの事件とは別に、議会と区側の信頼関係を著しく損ねる重大な事態であります。もはや東京都が情報をよこさない、とか国が算定根拠を示さないとか言っている場合ではありません。同じ事を、もしくはそれ以上の悪質なことを世田谷区はやっているのであります。
「情報公開」は保坂区長の金看板であります。
この矛盾を今後どうやって保坂区長は解消していくのか。私たちは注視していきたいと思います。
さて今回の決算委員会で一つだけ未来を展望した提案をさせていただきました。それは烏山寺町での「そば打ち大会」もしくは「そば」に関するイベントの提案であります。
文教領域で申し上げたので区長はご存知ないかも知れませんが、私たちとしては数年来暖めていた提案であります。
今年はあの、余りにもうま過ぎる蕎麦をお寺が禁じて225年となります。あと5年で230年の区切りとなります。今から周到な準備を行えば、高尾山の冬そば、深大寺そば、と並ぶ一大イベントもしくは一つの産業として成り立つ要素はあるわけです。
歴史をたどれば寺町の蕎麦のルーツは江戸蕎麦に、さらに御前蕎麦にたどりつくわけです。その意味では深大寺そばとは差別化がはかられる可能性もあるわけで、是非とも教育委員会と情報を共有しながら、「世田谷のにぎわいアップ」のため産業政策部には頑張っていただきたいと思います。
以上、述べましたように、今回取り上げた補助金のずさんな使われ方をノーチェックに近い形で許し、区民の税金が無駄に消えてしまったこと、それにまつわる虚偽の答弁の繰り返しや情報の隠ぺい、さらには文書廃棄という事態は、一体どこを向いて仕事をしているのか、区民の利益を最優先すべき公務員が、一貫していい加減な事業者の側に立ち、擁護し続けた姿勢は許す事ができないばかりか、到底、本決算が終了したとは思えません。
以上で、一般会計決算認定に反対という私たちの会派の意見とします。