@「彼岸花」、日本では不吉な花としても有名だが、実際調べると「赤い花」「天上の花」の意味で、めでたい兆しとされることもある、との事。 これから秋を迎え曼珠沙華は全国至る所で見ることができる。(調布市・野水 自然観察園にて) https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒガンバナ
@噂に便乗して商売に活気を生み出す、短編小説の1編「繁盛の法則」。今にも潰れそうな剣術道場を再建する手立てとして、なるべく多くの野次馬が集まる市中で、門弟の敵討ちをさせる。野次馬には敵討ちをする男の仇の理由、どこで剣術を学び、今まで苦労した話を吹き込むことだった。果し合いの後の男の町中の噂になり、男も武家の師範代に出世、武術を学んだ道場には多くの門弟が入門した。現代風に捉えると、SNS/Twitter、さらにBlogなどを利用し人情物語で人の心を掴み、その行き先(集客)を商売に繋げる方法なのかも知れない。人の心を掴む方法で一番は現代の社会の空気を読み、その心情をうまくイメージできる文章力だろう。次回「3行で人を動かす文章術」で投稿しますが、「得るものを表現する」=男に対しては「結果」優先、女に対しては「過程」を重要視すること。
『牛込御門余時』竹田真砂子
- 「Book Data出典」牛込御門近くに建つ吉田御殿。ここで暮らす徳川秀忠の娘・千姫が、夜な夜な男をもてあそび、殺害するとの噂がたつが、その真相は…(「千姫と乳酪」)。家綱公の旗本、大久保彦六。雨中休業中の市松座を、直参の沽券で開かせたのはいいが…(「九枚の皿」)。茶屋の娘と孤老の武士のはかない交流、歌舞伎役者に入れ込む旗本の奥方など、牛込界隈を舞台にさまざまな人間模様を描く八編を収録。
- 「千姫と乳酪」
- 千姫の道楽が乳酪を食べること。ご禁制のそれを作ることを世間に知られてはまずいと家臣たちがあらぬ噂を作り、町民を巻き込む
- 「9枚の皿」
- 大枚をはたいて歌舞伎を貸し切るが、その支払いに先祖代々の皿を売りに出る。ところが価値が思ったねにつかないことを疑問に思い問いただしたところ10枚の皿が9枚では根がつかないとの事。
- 「おすが」・「奥方行状記」
- 「献上牡丹」
- 咎人に将軍の薬となる牡丹を作らせるため、刑を軽くして牡丹を作らせる。将軍を長生きさせることは、自分の寿命を長くさせると悟り一生懸命最高の牡丹を作り上げる
- 「繁盛の法則」
- 田舎から出てきた男が武道を必死に学び親の仇を市中で成功させる。 苦労し成功させた噂が武家の師範代として招くことで出世し、 また市中の噂で今まで学んだ剣術道場が繁盛する。 だが、仇の男は本当の仇だったのか疑問が残る。 もしや道場主の仕業だったのか。
- 「痩せ男」・「本多様の大銀杏」