@「3種の神器」は天皇すら見たことがないと言う八咫鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)で天皇血統の象徴。平家物語では海に沈んだとあるが。。。秩父宮が持っているなどの秘話にはびっくりだ。さて、「神々の乱心」では貞明皇后の権力は絶大だったあるが過去の天皇継承に疑惑があるかのような小説だ。 果たして松本清張はこの未完小説を如何に終えたかったのか、疑問が残るところだ。 BBCの神器の記事は
英国BBC https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48089944
・「松本清張の原点・見どころ」
戦後の日本の姿(高度成長期・格差・汚職)を描写
タブーを作らない点(現実を見た事件、事故、社会現象を捉える目)
現実の人間・風景を描く(庶民的な目線)
・「点と線」
地方刑事の執拗さ、とことん疑問を解決したいと言う捜査行動
目撃者に対する数々のトリック
電車のプラットフォーム、電車時刻表、ジュース、結核の妻など
官僚と業者・企業お癒着(お金と名誉)
人間関係・夫と妻、愛人(浮気と憎しみ)
・「砂の器」
高度成長期の影を捉えた(都市の近代化・停滞したままの地方)
刑事の目を誤魔化すトリック
言葉の訛りから検証(島根と東北訛りが極似)
ハンセン病(感染病)を隠すための戸籍捏造
エリートの台頭・当時のエリートが使う「~的」文化を捉える
富と名誉を勝ち取るための昔の記憶を消す(友人を殺害)
・「日本の黒い霧」
占領期の謎(GHQ絡みの謀略・ノンフィクション)
帝銀事件、下山事件、松川事件、日航機墜落事故・もく星号遭難事件
GHQ資料は国会図書館で閲覧できる(マイクロフィルム)
米軍基地の存在と法的利権(占領期時代と変わらず)
「独学」と「専門」の垣根を取り払う綿密な調査、資料収集者
「昭和史発掘」
1936年、2.26事件、青年将校たち1400名が軍事クーデター
内大臣、大蔵大臣、陸軍教育総監を暗殺、鑑定等を占拠
特設軍法会議で民間人2名を含め17人処刑
青年将校の暴走背景と原因
天皇への直訴(選挙民の平等)・「君民一体」への政党財閥不満
統制派と皇道派、若い将校たちの皇道派は地方農民差別を訴え
昭和天皇の「国体」への熱意(道義的革命)の差を批判する
そのためには宮城を占拠することだった(三島事件に繋がる)
昭和天皇と弟秩父宮、その友人安藤輝三との密接な関係
逮捕された青年将校たち
逮捕者は非公開、弁護人なしの軍法会議、1週間後処刑
誰一人詳細を語ることのできる人間が生き残っていない
秩父宮とクーデーターの関係性が未解決(面会後天皇の激怒)
・「神々の乱心」(未完の作)
宮中の謎(宮城占拠計画と秩父宮・貞明皇后の関係)
宮中皇后宮職女官の自殺、天皇制、新興宗教、アヘンとの関連
軍事報告は昭和天皇の後必ず貞明皇后にも及ぶ(謎の権力者)
天皇家の血統は北朝、本物の神器を持つものを継承すべきと対立
秩父宮系は本物の神器を持っているとされ、現天皇系列は「乱心」
昭和天皇と貞明皇后との確執、大正天皇崩御後の皇后の権力
・「平成史」は発掘されるか
昭和から平成、明治の男性中心の世界から女性が台頭してくる