@連続殺人犯の目的は欲。仕事上得た情報が「大量の金塊」で自分のものになると察した時、欲が出る。それまで平凡で且つ真面目な刑事人生を送っていた人物だったのがその「欲」で業務上の情報と役柄から殺人を犯し変貌する。 人は大金が目の前に積まれると一寸先は読めない。
『幸福とは、その人間の希望と才能にかなった仕事のある状態をさす。不幸とは、働くエネルギーがありながら、無為な状態にあることをさす』ナポレオン・ボナパルト -
『もう歳は取れない』ダニエル・フリードマン
ー捕虜収容所でユダヤ人の友人からナチスの将校が生きているかもしれないと、臨終の床にある戦友からそう告白された、87歳の元殺人課刑事バック・シャッツ。その将校が金の延べ棒を山ほど持っていたことが知られ、周囲がそれを狙ってどんどん騒がしくなっていき…。
ー87歳、元殺人課名刑事がナチ収容所の友が死に際につぶやく「ナチの一人が金塊を持って逃亡した」と。その後話しはバックのみならず他にもおり、捜査するこになる。
ー一人はカジノの借金を抱えた教会の管理者、バックの友人の娘の夫がバックに相談し動き始める。ところが何者かに殺害され、さらにイスラエルの難民職員、バックの孫の恋人、同じように次々と殺害されていく。
ーバックと孫は漸く元ナチを見つけ、貸金庫に隠してあった金塊を奪った後、孫の容疑を晴らすために金塊を警官に渡す。ところがその直後、バックは誰かに狙撃され入院。その警官は金塊と容疑者を連れ去り、後日容疑者は亡くなったと証言してきた。
ーバックは入院するが一命を取り戻すが、その時の警官が現れ、全て自分が企んだ殺害で、金塊を横取りしたと告白。バックを消しにきたのだ。