@SNSに依存する生活習慣になる前にアカウントを止める、或いは発信、返答はしない、と言う主旨の本書。その理由は、SNSではユーザーを位置情報等から46時中監視し、行動履歴から修正・誘導させ、報酬(ポイント引き換え)を支払う事で銀行情報・プライバシー含め身包み提供する仕組みになっていることを知っておくべきだ。よってSNS企業はアルゴリズムで得たユーザー情報を他社に販売することで利益を得ており、企業は利益なしに無償提供しない・無料=監視+個人情報提供の前提を肝に銘じておくべきだ。一部ユーザーは依存症から偽情報を信じ込み誹謗中傷などで発信修正・誘導され悩み苦しみ破綻・自殺も増えているのが現状である。
『今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由』ジャロン・ラニアー
「概要」“仮想現実(VR)の父”にして著名コンピュータ科学者が指し示す、ソーシャルメディアの闇と未来。
ー本書での要約内容(依存症と行動修正・誘導)
自由意志を奪い、依存する羽目になる。やがて操る側から真実を歪められ共感層が揺れると操れる側になる。(犬で実験したイワン・パブロフ)
ー理不尽な圧力(46時中監視し、人々を操縦する為の情報収集・行動主義的手法)
ソーシャルメディアのアルゴリズムは、ユーザの監視、行動履歴、発信などのデータを貪り続け収集し、ユーザを操作できる環境にする目的となる。さらに報酬を支払う事でのプライバシー的な内容までも集積する。片や敢えて、恐れや敵意、不安、憤り、反感、嫉妬などをも作る。
ー否定的感情+肯定的感情情報を繰り返す効果
ネットワーク効果:製品やサービス価値が利用者に依存する
ロックイン効果:消費者があるメーカーの商品のファンにし継続させる
ー依存及び行動修正の課題
正体不明の操縦者と冷酷なアルゴリズム、機械的で意味のないもので執拗に行動修正させる(催眠療法に似る効果を期待)例:大統領選挙での発信行為
ーBUMMERとは (Behaviors of users modified and made into an empire for rent)
ユーザーの行動修正を売りものとし、使用料をとって企業帝国を築く統計システム
・注目を集め熱中させるユーザーを世に蔓延らせる(attention acquisition)
・生活を監視する(butting)
・コンテンツを無理やり押し付ける(cramming)
・人々を操縦しできるかぎり不快な行動をさせる(directing)
・悪意ある最低の人が人々を操るのを手助けして利益を得る(earning)
・偽物暴徒をもっと偽物の社会へと導く(fake)
ツール:ボット、AI、エージェンシー、ビューアー、フェイクフォロアー、偽投稿
ー重篤な人ほど依存症になり、依存が不安を嵩じて偽投稿でも信じてしまう。そこに自己中心的な世界を作ってしまい、他人がどう感じ何を考えているかなど目を向ける余裕がない。傲慢な態度や自分を過大視する傾向があるが、強い不安感を覆い隠す。依存症は自分を神話化し偉大と考え妄想的になっていく。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます