@弟の予言、街に伝わる伝説が妙に不可思議で、それを今でも伝承する同級生が妙な動きをする。そこで姉は謎を解くために観察し始める。中でも幼い弟の予言が意外な展開を見せる結末は予想外で、ミステリーとしてはもう一捻り欲しいところだ。世の中にある「予言」の多くは「頻度も多く沢山の予言」をしており、たまにその一つが当たると「予言通りだ」という説がある。
『リカーシブル』米澤穂信
「概要」父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。弟は急に予知能力を発揮し始め、姉は「タマナヒメ」なる伝説上の女が、この町に実在することを知る―。血の繋がらない姉と弟が、ほろ苦い家族の過去を乗り越えて地方都市のミステリーに迫る。
ー弟はこの母の故郷には来たことが無いのに過去の出来事を言い当て、万引き犯の逃げた先、万引き犯がナイフを持っていたなど言い当てる。さらに古い橋から太った教授が5年前に飛び降り死んだなどを言い当てるとまんざら嘘ではないと思い悩む。
ー姉ハルカは迷信・伝説話である「常井民話」からタマナヒメを社会の先生から教えてもらい探求し始める。これまでの話では全て犠牲となり自殺していた。
ーそんな中、社会の先生が交通事故、それも当て逃げされた事で「タマナヒメ」等の伝説の深掘りはやめた方がいい、周りに注意した方が良いと警告される。
ーやがてハルカは同級生の威助な動きと言葉が異様だと感じ始めると、弟が誘拐される。その時母は冷静で、しばらく音信のなかった夫から離婚届が届く・・・・
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