そう言えばレンタル作品の数量に汲々としていてコレをアップするのを忘れてはいませんでしたヨ
一応今月の日本映画専門チャンネルでの月二本ピンク映画をR -15に再編集して送る企画番組<おとなの桃色シネマ白書>の今月OA分のもう一本
タイトルはかなり扇情的ではあるもののほとんどピンク映画として機能してる作品とは言えなかった
最初に言っちゃいますといまおかしんじ氏の監督デビュー作品になります
って事で1995年製作の国映作品
何故か長曾我部蓉子さんが奈賀愛子名義で、岡田智宏も新井総二郎という名義でのご出演
今岡組常連さんになってしまった林由美香さんもこの作品今岡組初出演されております
でもちゃんと濡れ場はあるもののこの作品全くエロくないんだよね
ピンク映画のお約束だからって言うだけの濡れ場でしかなく
ただ男女がセックスしてる描写が有ればいいだろうって言うような
ある意味どーでもいいかっていうような感じでしかない
丁度日本ではバブルがはじけて不良債権だらけのマイナス志向の経済事情やオームが跋扈して大量殺人を起こした時代の中で
やることとか生きることの目標や先が見えない若者の焦燥感を映像に残したっていうような作品で
焦燥感って書いたけどそこから出たいとかそう言うんじゃなくて
そんな閉塞された社会の中で生きる若者の諦観っていうか厭世観を切り取ってみせた作品だと言ってもいいのかな
だから彼らは数十年に一回見られる彗星を求めてこの現実の世界の中で唯一浮遊する一断面を切り取った作品だったようですね
ってことでDVDは「彗星待ち」っていうタイトルでリリースされてるようですが・・・
絵としては川原で死体を焼くシーンとか朝焼けの川にハダカで飛びこむシーンとか
ラストシーンにファンタジーを感じさせてくれるものの、そこには実に刹那的な生き方があるだけでゆめも希望もなんもない
セックスもまたしかりということで
国映だから作れた作品と言ってもいいんだろうな
切り口の違う記事はコチラ
1995年製作、日本ピンク映画、国映作品
今岡信治脚本・監督作品
出演:奈賀愛子、阿部節子、新井総二郎、伊藤猛、小林節彦、細谷隆宏、林由美香、佐野和宏