MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ラ・ヨローナ〜泣く女〜

2024-03-25 20:08:14 | 洋画
“「死霊館」ユニバース”を時系列で見ていく企画
この作品はユニバースの中ではいわゆるスピンオフとは言え、ある意味この作品自体が単独で存在するだけの作品で他作品との関連が全くない
そんじゃあかんやろって一応申し訳程度にアナベル人形がお顔だけ出してくれて
“「死霊館」ユニバース”の体裁だけは保たせているだけの作品だったと言っていい

まぁユニバースとしては製作順で言うと第六作にあたり、時系列では第七番目に位置する作品
まぁ私個人的に言わせてもらうならアナベルちゃん人形を入れ込んではいるもののウォーレン夫妻にも絡んできてませんし
第一悪魔にしてもメキシコの伝説の幽霊ってこともあってこの作品だけが単体作品だったってみても問題はなかったとは思えるけど
やっぱプロデューサーのジェームス・ワンがアナベルちゃん人形を作品の中にチラッと落とし込ませてるんですねユニバース作品の一本にしたかったんでしょうね

まぁメキシコの伝説の幽霊がなんでアメリカで暴れてくれるのか
どこにも根本自体の説明もなくいきなりパトリシアの息子二人が不登校っていうだけで
児童相談所の係員アンナは自分が担当だと後輩押しのけて家庭訪問して納戸に押し込められてる子供を見つけて保護するものの・・・
そうなんですパトリシアはラ・ヨローナの呪いから子供を守っていただけなんですが
アンナは子供を納戸から出しちゃったおかげで二人の子供の水死体が発見される
怒ったパトリシアはアンナの子供たちへ向かうようにラ・ヨローナ仕向けてしまった関係で
アンナの子供たちに不可思議現象が起きていくって言うだけのお話なんですが

今作ではヨローナの実態も見せてくれると言う、やはり”「死霊館」ユニバース“の作品群の中でも幽霊(悪魔)の実態を見せるって言うちょっと異質な作風でもあったんで、私はこれ自体単体作品としてでもいいと思ったんですがプロデューサーさんのジェームス・ワンはアナベルちゃん人形をあえてワンカットインサートしてユニバース作品の一本にしてしまわれたってかんじでなりませんでした。

まぁ素人っても元牧師さんが悪魔払いすると言うことで収める作品でしたが
ヨローナの実態を見せるって言うことでより恐怖感を持たせた作品となってて
何度もいうようですがやっぱこの作品自体ちょっと異質でしょって思ってしまうんだよね
でもまぁジェームス・ワンがなんらかに意図でユニバースの一本にしているんでしょうね
今後ヨローナシリーズとして続編も作っていくのかなぁ
これは幽霊の実体が出てくるんで余計恐怖が増しますよね

2019年製作、アメリカ映画
マイケル・チャベス監督作品
出演:リンダ・カーデリーニ、ローマン・クリストウ、ジェイニー=リン・キンチェン、レイモンド・クルス、パトリシア・ヴェラスケス、マリソル・ラミレス、ショーン・パトリック・トーマス、トニー・アメンドーラ
コメント (2)
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春に散る

2024-03-25 05:05:25 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
ここきて日本映画ばっか見てる気がするのだが・・・
いやこれはほんと楽しめた作品だった
いわゆるボクシングを通して世代を超えた男の物語だった
まぁエンドクレジット見てなるほど原作は沢木耕太郎さんだったのね
だから男の映画だったって納得させられる作品だったわけだ

不正というか、これもよく聞く話だがボクシングの判定には審判に裏で金とか女を抱かせるとかないとか・・・
そんな不当な判定から40年前にボクシング界から身を引いてアメリカで成功して日本に帰ってきた広岡仁一
伝説のボクサーだった人、彼が飲み屋で我がモノ顔で騒ぐ若者を注意したとこに
これまた判定に不服から身を引いた若手のボクサー翔吾が
若者をたちを手玉に取るパンチを見て
 
彼の筋をさらに身をもって体感した翔悟は仁がむかしの仲間を集めたとこに現れて
そう昔のボクサー仲間に本物のボクサーライセンスを取得してる片岡鶴太郎さんを配し、さらに哀川翔さんまで・・・
翔さんは参加せずに傍からではあるものの
昔世話になったボクシングジムの娘で現会長に山口智子さんとか
 
仁にようやく認められなんとかボクサーとして再起していく翔吾と仁との姿を描いていくプロットは流石に沢木耕太郎さんですねぇ
っていうか仁の姪っ子に橋本環奈さん、。
映画の情報入れないから橋環出てきたときには思わず・・・
そして原作にはきっとあるんでしょうが、映画としてはこの流星と環奈さんとの恋物語の部分には尺は使わずにくっつけていましたねぇ
 
で翔吾は結局世界チャンピオンとのタイトルマッチに挑戦するわけで
それがクライマックスなんですが
そこいくまでに仁は余命宣告されるような病で日本に返ってきてたわけだし
翔吾は世界戦への挑戦試合で片目の視力を失いかけるという
そんな二人が命をかけた人生最後の勝負に出るというお話。
まさに沢木節のは映画でしかないわけで、基本プロットは令和に作られた昭和の映画
 
今時だとこう言ったプロットでは翔吾は試合には勝たないって言うプロットに持っていくのが常套手段なようですが
この作品では激闘死闘の果てに翔吾は勝つ
勝つか負けるかこっちも時代をヨミながら見ていくわけで勝ったらこうなる負けたらどうなる
ってとこまで読んで見てるわけでして
そういうとこはやっぱうまいやね映画としては
この作品では勝利を収めるものの、なんとさくらの木の下で仁の死体が
 
そうなんだここまでタイトル出てきてなかったんだって知らしめられるいいカットだったんですは
そういう意味ではタイトルインのカットのままエンドクレジットに入って終わるっていうふうにいかんかったのかな
この後のシーンはかえって「春に散る」のタイトルの意味する意図とは逆行する気がしてならない
ってかここが令和の映画ですかねぇ
あのように今後の希望を見せた方が今時の観客には受けるのかなぁ
先に書いた主人公が勝つって言う昭和のプロットが有りなのか負けるって言ういう令和的なプロットが正解なのかっていうのとある意味共通する部分でもあるんだよね
 
2023年製作、日本映画、「春に散る」製作委員会作品
沢木耕太郎原作、瀬々敬久共同脚本・監督作品
出演:佐藤浩市、横浜流星、 橋本環奈、片岡鶴太郎、哀川翔、窪田正孝、坂東龍汰、山口智子、松浦慎一郎、尚玄、奥野瑛太、坂井真紀、小澤征悦
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