MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

黒沢ひとみ 不器用な恋の物語

2024-03-14 20:08:57 | ピンク映画
日本映画専門チャンネルの深夜枠での企画番組“おとなの桃色シネマ白書”の今月の作品
初OA日に今月の2作品をエアチェックしておいたので、今月は早目って言ってももう月中なのね
まぁ1日2本ブログ投稿の一本として見ておきましたので投稿しておきます。

この「黒沢ひとみ 不器用な恋の物語」はTVOA用のタイトルでピンク映画としてのタイトルは「巨乳2  はちきれそう」だそうです。
なんと1987年の作品ということで舞台が新宿ってことで
西口のも青梅街道の大ガードの喫茶店自体が青天井で空中にまさか浮いたように見えるし
まぁ時代的に東口もルミネ前にはクリスマスツリーがあったりまだカメラのさくらやさんがあったり
いわゆる馬に飲ませたって言う井戸もあったり結構懐かしい風景を見させてもらいましたし

まぁ書いたようにヒロインのもお家っていうかお部屋もどっかのビルの屋上での青天井
さらにヒロインの職業がホテトル嬢でして二人のお客さんにプロポーズされるって言うお話なんですが
一人のも男との逢瀬っていうか商売する場所はなんと撮影スタジオをそのまんまホテルのも部屋に見立てていたり
ホテトル嬢同士でお酒を飲むバーもこれまた青天井
ヒロインへの連絡はなんと時代ですねぇ携帯電話ではなくポケベル
さらに連絡用の公衆赤電話はなんと交差点のゼブラ模様にぢか起きでしたねぇ
ってことで美術にも凝っておりまして
そうなんです役者として出演されてる秋山未来氏がこんな美術を担当されなんと脚本まで
予算300万って言う制約を逆手にとっての演出がある意味効いてる作品でもあったかなぁ

メロンという果物の名前のホテトル嬢がヒロイン
彼女の属する事務所のホテトル嬢は全員果物の源氏名でして
メロンさんは売れっ子でして二人のお客さんが常連さんになり
その仕事ぶりを活写することでピンク映画としての体裁を保っているんですが
なんと彼女の誕生日がクリスマスで同時に二人の男から求婚されてしまう

こんな仕事をしている自分は、どうせまともな結婚などできるはずがないとどこかで思っているメロンクリスマスであり自分の誕生日にヒマワリの花をプレゼントしてくれればと、別々に彼らに返事をしたのだ。
真冬にヒマワリは無理ですよねどう考えたって、そんな無理なことを言ったのは彼ら2人とも私を諦めてくれればいいと思う彼女の優しさでもあったんですが

当日約束そしてクリスマスツリーの前一人のお男は何も持たずにやってくるが
もう一人の男はなんと自分がひまわりの格好で・・・・

クリスマスに起こる奇跡のラブストーリーということで
46分の尺しかなかったのはR -15用に濡れ場をだいぶカットされてたのでしょうか
なんかほのぼのとした気分になれた作品でした。

切り口の違う記事はコチラ

1987年製作、日本ピンク映画、新東宝作品
細山智明監督作品、秋山未来脚本・美術・出演作品
出演:黒沢ひとみ、志方いつみ、三沢亜也、池島ゆたか、おじじ、久須美欽一、山本竜二、中野D児、橋本杏子
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ルー、パリで生まれた猫

2024-03-14 05:05:39 | 洋画
仔猫と女の子との成長物語、フランス映画である
原題は「Mon chat et moi - La Grande Aventure de Rroû」
一応学部での二外はフランス語でしたので、今でも一応仏語辞典が残っております。本題は「私の猫と私」そして副題は「ルーの大冒険」とでも訳したらいいのかな
 
そんな感じでパリのアパルトマンの屋根裏で生まれたキジトラの仔猫ちゃん5兄弟だったようですが2ヶ月後にはもう天窓から外の世界に出てネズミと遭遇して追っかけっこ
彼?彼女?(劇中ではどっちか判断しきれてませんが)の好奇心はここから始まるものの
 
このアパルトマンに居住する10歳になるクレアとその友達によって仔猫ちゃんたちは救出され、このキジトラちゃんはクレアに引き取られ飼い猫ルーとして暮らし始めるものの
このクレアの両親は別荘を持っており
バカンスを利用してルーも家族と一緒に田舎の別荘に連れてかれて暮らすことに
隣の住人はクレアが魔女というおばさん
おっきなワンちゃんともいっしょに暮らしている
ルーは新しい世界と森に興味を持ち森で遊ぶうちに野良っていうか森に住む白猫に興味を持ち・・・
新世界での冒険を楽しんでいるがバカンスの終了とともにパリに帰っていく
 
それから数ヶ月後クレアの両親が離婚することになり
別荘も売ることになってその始末に母親と一緒に別荘にルーを連れて行ったのが裏目となって
再び森への興味と白猫ちゃんを求めてルーは森の中に消えてしまう
 
心の中にルーを残しつつパリに帰るクレアでしたが
森で一人っていうか一匹で生きていかねばならなくなったルー
魔女のおばさんが一応心がけてくれているものの
森の中で野生に目覚めて生き抜いていくルーの姿をカメラはキチンと追っていきますが
鉄条網に引っかかり動けなくなるルー
 
まぁ魔女のワンちゃんがルーを見つけてくれるもののその見つかった時点まで飲まず食わずだったルーは傷つき虫の息
クレアが急遽魔女の家に行き看病するものの
まぁ冒頭にクレアのナレーションで”これはルーと私の成長の物語“ってあったんですが
生き返ったルーは再び白猫と森の中に・・・
 
クレアもルーを手放す決意をすることで一回り人間として成長を見せるということで・・・
 
いや野生に生きる道を選んだルーの生き方ということで
都会に生まれた猫が田舎で生きていこうって自覚するからの邦題なんでしょうね
配給会社の宣伝部で原題通りに“猫と私”なんちゅう安易な邦題に走らずに
都会に生まれて都会で育った仔猫が自力で野生の猫として生きてこうっていう自覚に目覚めたお話ということで、この邦題をつけた人はナイスセンスなお方ですよね
 
犬とか猪とか鷲、鳩、ネズミとネコ以外の動物もいっぱい出てきますが
仔猫を生まれてから一年撮り続けていった作品だったんですかね
猫も犬もちゃんと芝居してるんですね
ネズミだけはCGだったのかな、あの猫に驚いて首を竦めて逃げ回る自在の動きを見ると・・・
 しかし見分けがつかないほど動物たちは自然の演技でしたよね
 
なんか思ってたのとは違ったシノプシスでしたが
仔猫の可愛らしい姿を存分に堪能できる映画ではありました。
 
2023年製作、フランス映画
ギヨーム・メダチェフスキ監督作品
出演:キャプシーヌ・サンソン=ファブレス、コリンヌ・マシエロ、リュシー・ロラン、ニコラ・カサール・ウンブデンシュトック、ジュリエット・ジル
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