MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

シャークネード5

2024-03-18 20:07:38 | 洋画未公開
初DVD化されてリリースされた時の邦題は「 シャークネード5 ワールド・タイフーン」でしたが
今回の特集で簡略されて「シャークネード5」になったようですね
 
アサイラムの人気シリーズシャークネードシリーズもついに第五弾にもなると
もうヒッチャカメッチャカ
なんでもアリーナな作品と化していくんですね
先に言っておきますが最終回の第六弾と対になってる作品
 
今まではアメリカとの宇宙でしたが、今作はワールドワイドに世界中を行ったり来たりでなんと世界の都市をシャークネードだ破壊しまくりますし
人間側も色々と反撃素材を揃えて反撃するもののな作品で
もうフィン自体が完全なるマーベルコミックのヒーロー的な存在と化してしまった作品
 
前の恋人ノヴァがイギリスのストーンヘンジ遺跡にサメ竜巻に関わる石が安置されておりその石を取り出しにフィンを呼び出すとフィンはミッションインポシブルよろしく登場し、インディー・ジョーンズ並みの冒険考古学者よろしくその石を手にした途端
シャークネードが出現してたちまちロンドンを破壊する
そうはさせぬとフィンたちは奮闘するもののギルがシャークネードに呑みこまれてしまったからさぁ大変!
急ぎ追うフィンと妻のエイプリル、なんとこの時点でなぜかエイプリルはサイボーグに改造されてます(一体何があったんだ聞いてないぞっていうか見てないぞ)
 
ギルを助けるためにNATOの新型新造船ヒンデンブルグに乗りシャークネードに突貫するフィンたちだが逆に吹き飛ばされてスイスの雪山に落下したり
なんとオーストラリアに飛ばされてあのオペラハウスの屋根がビーム光線の新兵器だったりと
もうアイディア満載で見てるだけで目移りして退屈しません
TOKYOもしっかり出てきますし
 
エジプトに行って海を真っ二つに割ったり(十戒)といろんな映画の美味しいシーンをパクっているうちになんとサイボーグエイプリルはシャークネードと自ら戦ってクビだけになり
意気消沈してるフィンの前に現れるのはなんとドルフ・ラングレン
タイムマシンの車に乗って未来からエイプリルを助けるためにやってきた成長したギルだったんですね
 
そんなタイムマシン号に乗ってバックトゥザフューチャー風にto be continuedので文字でエンドクレジットにはいる今作でしたが
 
もうなんでもありでしたがそれが逆にこの映画の持ち味となっており
シリーズ最終作は宇宙からワールドワイドに展開したために行き場がなくなり
ついに時空を越えるおはなしで締めくくるようですね
 
2017年製作、アメリカ映画
アンソニー・C・フェランテ監督作品
出演:アイアン・ジーリング、タラ・リード、キャシー・スケルボ、オリヴィア・ニュートン=ジョン、ドルフ・ラングレン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白鍵と黒鍵の間に

2024-03-18 05:05:03 | 邦画
日本映画を積極的に観ていこうという企画で視聴した作品
最初よくわかんなかったけど、映画の持つ世界観というのかモニターから醸し出される不思議な雰囲気に呑まれ
そのまま見続けていたら、最後の最後になってなんと謎が解けるように作られていたんですね
 
池松壮亮が二役を演じてるもんだと思わせとく手法にまんまと騙された
だって一人は南クンだしもう一人は博クン
どちらも銀座のハコであっちこっちのハコをその日その日のスケジュールで掛け持ちしたりするバンドマンのお話
普通に音大とその先生の手ほどきを受けつつもジャズピアニストになりたい博クンに先生から実地に銀座のクラブで自分で学ぶように諭されて、新人ピアニストとして銀座デビューを果たすものの
 
務所出の男に「ゴッドファザー」のテーマをリクエストされて・・・
実はこの曲を銀座でリクエストしていいのは土地の親分熊野だけだったからさぁ大変
ところ変わって別のクラブでは南という(池松壮亮一人二役)ベテランのピアノ弾きが演奏をしていて
この新人と三年の開きのある二人の男を中心に銀座のクラブでのクリスマスの一夜を描いていってるように見えるんですよね
 
池松壮亮演じる南と博は絶対に一つの画面に収まらないままっていうか
絶妙に交わらないまま映画は動いていくんですね
1988年っていうとバブル絶頂期だったのかな(翌年はじけた)
そんな中、博と同様に南はジャズは本場で学ぶに限ると、今夜で見切りをつけて南は明日アメリカに留学する予定だった。
 
そんな二人が森田剛演じる謎の務所出の男によって一つの店に収斂するようになっていく過程のごちゃごちゃっていうかそれぞれのキャラが蠢く様を見せていくので
退屈はしないしキチンと勉強して池松壮亮自身も実際に劇中では自分でピアノを弾いてるのと
クリスタルケイの歌まで聞けるから決して退屈ではないものの
わけの分からなさだけが尾を引きつつクライマックスへと導かれて
 
そこで初めて南クンと博クンが実は同一人物だってわかるような仕組みの映画になっていたんですね。なんと南博って言う事だったわけだ
そう博クンの三年後の姿が南クンだったわけでその時代の人物が彼を名前で呼び次の世代が名字で呼んでただけだったわけね
もう映画マジックだったんですね、3年のブランクを示さずに見てる側には同一次元で起こってるように見せといて三年の時制の開きがあった事を最後の最後で見せつけてくるとはねぇ
 
最後の映画的なマジックの種明かしがなければ?????で終わった作品でしかないんですが
完全にしてやられたっていう作品でした。
 
2023年製作、日本映画、「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会作品
冨永昌敬共同脚本・監督作品
出演:池松壮亮、仲里依紗、森田剛、クリスタル・ケイ、松丸契、川瀬陽太、杉山ひこひこ、中山来未、日高ボブ美、佐野史郎、洞口依子、松尾貴史、高橋和也
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする