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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!

2024-03-17 20:08:03 | 邦画
これは後付けですが、日本映画を積極的に見ていこうという企画での視聴でもあるんですが
私はレンタルのDVDでは事前のトレーラー群の最初の一本だけを見て後はスキップして本編を見る人でして
というのは事前に映画の情報を極力入れないためですが
そんな中で予告編として接したこの作品ですが、舞台となってるロケ地が全くあの低予算映画と同じ場所でのアングル違いと、普段接してるライツキューブの製作する任侠ドラマやエロチックOVなどで脇役ながらその存在感を十二分に発揮されてる木村圭作さんのお顔を発見したので
 
その旨ここのgoo blogで交流させて頂いてる銀幕大帝αさんにこの予告編だけのコメントを書かせてもらったら
管理者のヒロ之さんから「是非見て欲しい作品です」とお勧めいただきまして
1日二本ブログアップの1作品にでもとこの作品を拝見させてもらったっていう次第でこの記事になったわけでして・・・
 
白石晃士さんの作品という事ですので私のあまり好きでない、遊園地のお化け屋敷的な驚かしホラーって心臓に悪いので見ないっていう心情でしたが
勧められて見てみたらタイトルは「コワすぎ!」なのに全くっていうか全然というかちっともというべきか”コワくもなんともない“作品
パラレルワールドのプロットを駆使して映画(ホラー映画でなく映画全般という意味^_^)としてじつに面白い作品でして
 
なんとレギュラーキャラの人物にもすんなり溶け込んでいけたしグロもホラーも全くない作品でしたし
娯楽映画としてのプロットの構成も実に見事に完成しており
こう言った低予算でここまで映画作品としてクオリティの高い作品を作るっちゅうのは
ピンク映画やエロチックOVなんかを作っている日本のいわゆる映画産業の底辺を熟知してる人々の映画に対する情熱と映画愛を改めて感じさせてもらった作品だったとも言えるし
そういう活動屋精神が日本映画のお家芸であるって事なんですよねきっと
 
そう言った意味でも今まで食わず嫌いだった自分を反省させられた作品だったとも言える
確かにお化け屋敷的な作品もJホラーの中にはあるんだろうけども
これからは食わず嫌いをやめて極力Jホラー作品も見ていくことにしたいと思わされた一本だった
劇中では「きさらぎ駅」という言葉も出てきておりましたので、ここはその監督である永江二朗氏の作品二本が今月の新作としてレンタルリリースされてるので
まずはその作品から観ていくとしますか・・・

ヒロ之さんありがとうございました。
 
2023年製作、日本映画、「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会作品
白石晃士脚本・出演・撮影・音響効果・監督作品
出演:大迫茂生、久保山智夏、福永朱梨、小倉綾乃、梁瀬泰希、南條琴美、木村圭作、桑名里瑛、吉田悠軌
コメント (2)
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PIGGY ピギー

2024-03-17 05:05:29 | 洋画
今月もキチキチな新作リリース状態が見えてきておりまして
一応計算上ではなんとかなりそうなんだけど
私の通ってるGEOさんが導入してない作品があったら即OUTって言う計算ですから
私はデブ専ではないので見ようか見まいか迷っているってことはできませんから一応レンタル先からGEOさんに返却されてきてたのでセットレンタルの一本に組み入れてきました。
 
ってか意外と捻りの効いた作品でじつに面白く拝見させてもらいました、自分の好みでないっていうことを優先してたら傑作を見逃すところだったし
おデブさんのお顔見たら可愛いっていうよりは美形に見えたんでこれもプラスに作用したのかもしれませんねぇ
 
要はデブって事でいじめられてた少女っていうかJKですから思春期真っ盛りなお年のヒロイン
誰もいないシエスタ(一応スペイン映画ですから)の時間帯を見計らってプールに泳ぎに行ったら
なんといじめっこたちに溺れさせられかけ、着ていたものまで盗られてビキニのまま帰宅せねばならなくなっての帰宅途中で
件のいじめっこたちが見知らぬ男に拉致されて車からタスケを求めるのを見てバイバイの手を振って見ぬふりして帰宅しちゃうのね
 
なんとその夜少女たちは帰宅せず、プール監視員はプールの水底から他殺死体で発見され
ヒロインがプールで何か見なかったかって警察に疑われたりするんですが
ヒロインは三猿を決め込むんですね
後でわかるんですが三猿決め込んだ理由は実は怖かったから
そして犯人はなぜかこのヒロインに好意を抱いているという
ある意味ねじれ構造で映画は進んでいき
 
ついに一人の少女の死体が発見されるはで、荷物持ってかれたから父親の携帯で位置情報探りながらヒロインは荷物を探す
ここいら警察の捜索と荷物を探すヒロインと犯人との隠れんぼ的な交錯がとでもスリリングでして面白さを助長させる演出でしたが
頑なに口を閉ざすヒロインはなんと犯人に捕まるものの、実際には何にもされない
逆に生きてる二人のいじめっ子に仕返ししてもいいいようなことまで言われる
 
最終的にはヒロインはやっぱ正しい娘であって、正義感も強い子である事をきっちりと見せてくれるんですが
その前に犯人の銃で捕まってぶら下げられてるいじめっ子を猟銃で撃つんですね
こっちは散弾かなんかで腹に穴が空いて向こう側が見えたり、頭部が吹っ飛んだりの映像を期待しちまったぜ
ここでこっちの期待は見事に外される
冒頭にこのヒロイン銃の名手でウサギ狩の名人であることがセリフで語られていた事を思い出させてくれる伏線回収にはやられました。
 
このヒロインのお母ちゃんに途中イラってさせられるものの
ちゃんと娘想いの親であることも確りと見せてくれてたり
じつに丁寧にシノプシスを組み立ててる作品でしたねぇ
 
見終わって調べていたらこの作品はもともとはカルロタ・ペレダ監督が2018年にヒロインがいじめっこたちが拉致された車を手を振って見送るとこまでの短編映画として、なんと全世界300以上の国際映画祭に出品して、フォルケ賞やゴヤ賞など90以上の賞に輝いた作品に後半部分をさらに付け加えて撮影して長編商業映画として完成させた作品だったんですね
知らんかったわ
 
2023年製作、スペイン映画
カルロタ・ペレダ脚本・監督作品
出演:ラウラ・ガラン、カルメン・マチ、リチャード・ホームズ、ピラール・カストロ
コメント (2)
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