この時代東映だけでなく、日本映画界っていうか五社がTVに押されて
観客動員を大きく減らす中
自社直営館の番線を埋めるためにほとんどの会社がアクションと暴力にその活路を求めていつつも
番線埋めるのに汲々としてる中で監督に昇進しての監督作としては5作目にあたるのかな監督作品としては5作目の深作欣二作品
3月3日の東映チャンネルのゴールデンタイムでリアルタイムに見ていた作品
一応カラー作品でしたしたからシスター(併映作品)ではないメインプログラムだったのかな
結構俳優陣がそれなりに豪華であるものの
ギャングとタイトルについてるがいわゆるヤクザっていうか暴力団ですから
この後着流し任侠作品という大鉱脈を当てるものの
シノプシスにほとんど変わりない
っていったら身も蓋もないものの
所詮映画は時代という新しい革袋に古い同じ酒を入れてるだけの世界なのね
街を牛耳るヤクザ組織に潜入させた警察官が殺された警察組織
警官の潜入を止めさせて
しょせんヤクザにはヤクザをと
地元を牛耳るヤクザ組織から足を洗って今では堅気の運送屋を営んでる鶴田に白羽の矢を立てて
丹波率いる組織の壊滅を画策するっていう
ある意味荒唐無稽なお話でして元ヤクザがいわゆるスパイってことでGメンに当たるのね
まぁ鶴田の弟に千葉真一さん、まだまだお若いけど、勝手に敵側に潜入して兄貴と別働で行動するものの丹波の奸計にはまっていのちをと落とす
ギャングの資金源が密造酒でラストのクライマックスでは密造酒が火炎瓶として結構役に立つんですね
やっぱ曽根晴美さんが・・・
梅宮辰夫さんは儲け役でしたよね
梅宮辰夫さんは儲け役でしたよね
丹波哲郎さんが事務所でコップ入りの牛乳を離さずに飲んでるんですが
これって「日本統一」シリーズで成瀬さんがパック入り牛乳を飲んでるんですが
この作品から成瀬さんがいただいたんだろうなって見てましたが・・・
まだ深作さんの切れ味のいい演出はなく無難に作った一本だと言えるかな
まだ深作さんの切れ味のいい演出はなく無難に作った一本だと言えるかな
鶴田×丹波×深作は「解散式」で見事な昇華をと見せるんですが
まだその域に行けてなかった作品
ただ80分という尺ですから見てる分には退屈しない
一応岡田茂が製作と言うことで“岡田茂生誕100年【東映映画 百花繚乱】”特集でOAされた作品だったのね
1962年製作、日本映画、東映作品
深作欣二監督作品
出演:鶴田浩二、梅宮辰夫、千葉真一、曾根晴美、沢たまき、砂塚秀夫、佐久間良子、神田 隆、織本順吉、沢彰謙、富田仲次郎、小林重四郎、加藤嘉、丹波哲郎