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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

花と嵐とギャング

2024-12-11 19:01:23 | 邦画
大蔵貢の新東宝が潰れて東映に移籍した石井輝男監督東映第一作目の作品
なんか見てない記憶があって今月東映チャンネルでOAされたものの録画視聴でしたが
最後の牧場での銃撃戦で記憶が記憶が蘇ったのかこの作品見てたんですね
でもそんな牧場での銃撃戦くらいしか記憶になかったのはなぜだろい
前半見ててもなんも思い出せなかったのは?
 
ってのもそれなりに面白く人間の欲と野望と義理と家族とのしがらみに敵対心とかもう人間の生身とはいかないまでも
ぎとーってした欲望がこんだけ色濃く出ているのになんで思い出せずにあの荒寥とした牧場出の撃ち合いで記憶を戻したんだろう
 
まぁいいか、石井監督らしいまるで闇鍋をひっくり返したような
もうプロットが破綻してるんかいなっていうよう日本なんでもかんでも詰め込んでおきながらも
東映調と言ったいわゆる映画会社の持ってる作品カラーっていうようなものを新東宝の監督だった人がいきなり見せてくれるという
新東宝のカラー東映東映のカラーが粗一緒だったってことを石井監督が示してくれただけなのじぁないかなぁ
一種の泥臭さとモダニズムが入り混じった世界観って東映カラーにもう溶け込んでいってるし
石井監督は女優さんの使い方というか活かし方が上手い人なんでしょうか小宮光枝さんが実によかった
特にあの着物の着付けだけでどっからみても堅気の人には見えない着方させてるし小宮さん自身の演技からも堅気とは見えなくて
なんと清川虹子さんがこの作品では小宮さんに喰われていたのがなんともでしたねぇ
 
そしてもうお一人八代万智子さんがいい味出してたなぁほんのちょい役でしかないのにじつに悋気の塊の演技がでしたねぇ
それに比してキャストではトメの鶴田御大たしかにいい役ではあるのですがなんか活きてというか活かされてないんだよねこの作品では
石井監督とは合わなかったのかもしれませんね
 
1961年製作、日本映画、東映作品
石井輝男監督作品
出演:高倉健、小宮光江、小川守、新井茂子、清川虹子、江原真二郎、曽根晴美、打越正八、佐々木孝丸、沖竜次、日尾孝司、久保一、関山耕司、鈴木志郎、小野良、山本麟一、飯島与志夫、八代万智子、愛川かおる、八名信夫、リー・スミス、鶴田浩二

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エレクトロフィリア -変異-

2024-12-11 05:05:05 | 洋画
新宿のミニシアターシネマカリテの恒例企画興業<カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2024>で上映されたアルゼンチン映画
まぁ”電流マニア“って直訳した方がいいのかな
平たく言えば原野で落雷に直撃されて生き残った獣医の女性が体にっていうか血管が浮き出てしまい
電流によって刺激が増して性的興奮が半端なく快感を生むというお話
ほんとただそれだけの映画でしかないんだけども
 
それじゃ変態エロ映画でしかないから
見てるこっちには変なこねくり回した理屈をつけて90分の映画にしたとしか思えない作品でしたが
このような変態欲望に目覚めた映画っていうのもそんなに数はないものの作られているわけで
今作は落雷イコール電流フェチになってしまった女性のお話
 
それだけじゃアカンやろってことでヒロインの子供の頃実母がこれまた水の偏愛者みたいなことで最終的に自殺してしまった過去の出来事がヒロインの心境と共に何回もインサートカットされていたりして
彼女自身もその生い立ちにっていうか血筋として変愛の素質というか血筋が流れていて
 
それが落雷によって呼び覚まされた訳で彼女は絶頂に達すると身体中に電流が走って快感が増すんだってことだったんでしょうかねぇ
そんな彼女を促すかのように元医師で今は免許を剥奪されてるヤツが落雷経験者を集めてグループ医療を行ってる会に誘って
彼女と寝ることで性行為によって血管の中で電流が流れてより性的快感が得られるということを知り
その行為にのめり込んでいく姿を描いていくのですが・・・
 
まぁ見てる分にはそういったことはわかるものの、最終的に彼の子を産むってことであり
その子はまた何によってその変態ぶりを・・・受け継いだというのやらで終わるとみてよかったのかな
 
2023年製作、アルゼンチン映画
ルシア・プエンソ共同脚本・監督作品
出演:マリアナ・ディ・ヒローラモ、ヘルマン・パラシオス、ギレルモ・フェニン、オスマル・ヌニェス、マリアナ・アンギレリ
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