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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

東京騎士隊

2024-12-24 17:48:25 | 邦画
YouTubeの日活フィルム・アーカイブから期間限定で配信されていたのを拾った作品
あとは高橋英樹さんの「男の紋章」と石原裕次郎さんの「鷲と鷹」ですが個人的に裕ちゃん映画は好きくないもんで、「男の紋章」シリーズ全作チャンネルNECOで拾って見てるものの何度見てもいいもんですね、実によくできてる作品ですよね
 
この映画1961年の2月に一般公開されてた作品で、和田浩治さんはこの時代日活では石原裕次郎さんを長男として次男に小林旭さん、三男に赤木圭一郎さんそして末っ子の和田浩治さんと言う布陣でアクションカラー映画を月一の割合で日活直営館の番線A面映画として、さらに吉永小百合さん筆頭に松原智恵子さんや芦川いづみさんらの女優陣の青春A面映画とこの世の春を日活としては送っていた時代でしたが
 
なんとこの映画の公開期間に赤木圭一郎さんが不慮の事故によって逝去されて裕次郎さんもスキー事故に遭遇しており、日活直営館のA面映画の番線を埋めきれずに穴を開けてはと
無国籍アクション路線が危機に瀕した時に新たに当時脇でその存在感を顕著に示していた宍戸錠さんとB面主演俳優だった二谷英明さんを加えてニューダイヤモンド路線として発足していったものの
 
そんな中で一番年下であった和田さんがかなり無国籍な西部劇もどき作品とか、小僧シリーズとか一応はダイヤモンド路線作品に出演されてたものの
その存在感がだんだん薄れていったためと
時代がTVに流されてそちらに活路を求めていくものの
お若くして病死されると言う運命に弄ばれた感が強く
あんまり人気が出なかった俳優さんが和田浩治さんでした
 
見終わって周辺検索してみたらなんと和田さんご自身も17歳とこの映画の主人公とタメの役だったようで
一応高校生の役っていうことでしたが
劇中ではアメリカ帰りってことでジープを運転して登校するは
土建屋の二代目組長を継承するわで、ギャンブルするだけでなくクラブで飲酒するわって言う
今ではコンプライアンスで問題になるようなシーンがあったりと
結構緩い作品でしたが
 
今調べたら当時は16歳で軽の免許が取れたようですね
まぁ時代的に集団就職で中学出て東京に就職してきて仕事に関して免許が無いと・・・って言う配慮も時代的にはあったんでしょうね
二輪も16でってコレは今でも一緒か
 
同級生の役としてヒロインに清水まゆみさん、なんと4歳も年上だったようですが
悪役に日活では相変わらずの金子信雄さんと名前は善だが悪党のボスに嵯峨善兵さん
学園ものと日本列島改造論の角栄さんの政策に則っての日本列島改造の土建屋の工事談合の悪を退治すると言ったかなり欲張ったプロットでしたが
 
ってついでに言っておきますが原題は「東京騎士隊」”騎士隊“と書いて“ナイト”ってルビが振られているので「東京ナイト」が正式タイトル
主人公がラグビーにフェンシングに剣道とスポーツ万能なとこから来てるようですが、なんと入部するのは軽音楽部でピアノの名手って言う設定
さらに土建屋さんの高校生社長で
専務の金子信雄に義母を寝取られ、さらに嵯峨善兵の敵会社に吸収合併させられそうになると言うお話に
さらに欲張ってなんとヒロインの清水まゆみさんは嵯峨善兵の娘さんと言う設定でロミジュリ要素など入れ込んで来てるんだけど
あんまりおもろうないアクション映画としても悪党側は拳銃撃つものの徒手空拳の和田浩治には全く当たりもしない
ってかすりもしないという果てにグウーパンチでのされて終わりちゅうどこか中途半端なんだよね
 
まぁ今まで触れて来なかったんだけどこの映画鈴木清順さんが監督だったんだよね
色彩的にそしてショット的に清順さんらしさがこの作品でも散見できるんだけど
ストーリー的には本当にささらない作品だったなぁ
 
1961年製作、日本映画、日活作品
鈴木清順監督作品
出演:和田浩治、清水まゆみ、小沢昭一、祢津良子、近藤宏、かまやつヒロシ、細川ちか子、ジョージ・ルイカー、嵯峨善兵、杉山元、亀山靖博、東恵美子、雪丘恵介、小沢直好、木島一郎、緑川宏、上野山功一、永井文夫、近江大介、浜口竜哉、水上早苗、金子信雄、南田洋子
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またヴィンセントは襲われる

2024-12-24 05:05:05 | 洋画
この作品プルークからのリリースであるけども日本ではミニシアター系で公開されてた作品だったのね
 
訳のわからぬ間に目と目が合っただけで急にその相手から暴力を受ける男のお話
ある意味見終わって思ったんだけどコレっていわゆる変形なゾンビ映画と言ってもいいのかもしれない
 
だって集団で襲われて逃げるシーンがあってクルマに避難するも暴徒が車を叩いて完全にココはゾンビえいがのパクリ
っていうかそんなこんなでリアウィンドウ壊されるんですが
次のシーンでは普通になっていた
制作側のちょっとしたミスは見逃しませんよ私は
 
まぁ命の危険を感じたい主人公のヴィンセントは誰にも合わない目を合わせないということで父親からクルマ借りて父親の別荘に一人逃げ込むんですが
別荘の隣の子供が襲うし
まぁ都会のアパートでも階上の子供に襲われてそれを振り払ったことでここにいられなくなったッテのもう一つの理由ではあるんですが
 
そんな田舎でジャンクフードの女店員と仲良くなるものの
彼女も一瞬暴力的になって襲ってくるものの
なんとか正気に戻って暴れないように手錠をかけてのセックスに・・・
セックス手錠を使うのはSMプレイだけだと思ってましたけど・・・
 
まぁコレがフランス全土に広がってここから逃げようってことになったらたら避難民でクルマが渋滞して動けない中で人々が襲われてってことでコレはゾンビウィルスに匹敵するウィルスだったんでしょうか
そんな収拾のつかない中で父親探しに車外に出たヴィンセントはなぜか誰にも襲われない
そう今度はヴィンセント何ウィルスに感染していたんでしょうね
ミイラ取りがミイラになったってことかな
 
で彼女さんんを襲ってしまうヴィンセントでしたがなんと彼女に目隠ししてもらって
彼女のヨットでウィルス汚染されたフランスから彼女のヨットで脱出を企てるとこで映画は終わりますが
コレでフランスだけでのウィルス蔓延だったのを世界にばらまきに行こうっていうことになるのかな
 
変形ゾンビ映画だって思えばどっから菌が来てなんていうことも気にしなくて済むわけで
映画的に説明もらっていらないわけで、映画自体を楽しめればそれでいい訳ですよね
何日か前に見た韓国映画の「THE MOON」もエンドクレジットのBGMに“Fly Me to the Moon”を使用していましたが
このフランス映画もエンドクレジットのBGMに“RAN A WAY“のフランス語ヴァージョンを使っていたのね
“ランナウェイ”ちゅうてもシャネルズではありませんよ、オールディズのデル・シャノンの方ですからね
またまた小粋な選曲でしたねぇ
 
2023年製作、フランス映画
マチュー・ナールト原作・脚本、ステファン・カスタン脚本・監督作品
出演:カリム・ルクルー、ヴィマーラ・ボンズ
コメント (2)
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