MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

蜘蛛の瞳

2024-12-20 19:14:35 | 邦画
これって見てる記憶はなかったんですが
もう最後近くやくざの親分の諏訪太郎が僧侶衣装で道路を走ってきて哀川翔たちに挟まれて射殺されるシーンに既視感があったので見てるんですね
でも全くここまでの記憶もなんもなかった
ただこのシーンで”見てたんだ“って思っただけでその後のにも全く記憶は無い
 
まぁどうでもいいけど昨日見た黒沢清監督の「蛇の道」と対をなすこの作品
哀川翔が前作の新島を演じてるっていうつながりだけでしたねぇ
一応誘拐され殺されて娘の仇を6年かかって成し遂げたって言うこと
そうなんですその誘拐犯に寺島進さんが扮してるもののなんと全く台詞なし
ガムテで口から手から足までグルグル巻きで最後に射殺される
今回は拳銃を闇の商人から購入するというシーンが撮られていましたが、コレがその後の展開への伏線だった
 
娘の復讐を果たしたことで生きることの意義を喪失した哀川翔に高校時代の同級生ダンカンが現れて自分の会社に誘う
その会社でやる仕事は毎日ただただ書類に判を押すだけだし、若い社員の阿部サダヲはロラーブレードで会社内をグルグル回ってるだけという
しかしその実態は依頼が来ると冷静に殺しを請け負う殺し屋集団だった
 
一応下請の実働部隊でその上になんと連絡係として大杉漣さんがおり、さらにボスとして菅田俊さんが存在してる
ダンカンの女房でターゲットを誘惑してくる役に佐倉萌さん、哀川翔の奥さんに中村久美さんと今作では女優さんも粒揃いでしたね
 
まぁ役者としてはそれなりに揃えているのはいいとして彼ら彼女らになんか演りたいように泳がせているようで
絵的にとりとめなく綴っていくって言うように撮っていたんでしょうかっていうような作品だったかな
上に書いたようにターゲットとなった反社ので親分が僧侶衣装であったりと
 
まぁ劇中色々と娘の幽霊である白い物体がインサートされてるものの最後にその正体見たり枯れ尾花だったっていうオチも良かったっていうか
今作でも最後に女優さん1人をこの作品でも血塗れにしてくるんですね
っていうかこの作品でも一人生き残るのは哀川翔さんってことなのね
 
1998年製作、日本映画、大映映画作品
黒沢清共同脚本・監督作品
出演:哀川翔、ダンカン、大杉漣、菅田俊、寺島進、中村久美、梶原聰、阿部サダヲ、佐倉萌
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THE MOON

2024-12-20 05:05:05 | 韓国映画
まぁこの作品私は中国映画だと思っていたんだよね
大体こういうのってお得意のVFXやCGを使って
そして有人月探査で国威発揚っていうのはある意味中国のお家芸でしょ
そしたら円盤入れたら見慣れた韓国の映画会社CJ ENMのロゴが出てくるじゃないかい
韓国映画だったのね、ってことで見終わっての最初の感想は“完全に日本映画界は韓国に置いていかれたな”っていうのが浮かんだ
そうだよね国策でふんだんに予算が組まれての映画製作と
いつのまに映画会社が映画を作らなくなり製作委員会が作った映画だかを自社劇場で配給上映してる映画会社が一番の利益率をあげてる日本の映画界
そう、アイドルに頼ってそれで集客しようという魂胆で作られる作品群のどこが映画として面白いのだかを私は知らない
っていうけどこの「THE MOON 」という映画だってアイドルが主演してるんだけど
これほど違うんだって思わされる
 
タイトルの示す通り韓国が月に人を送り月に着陸させて調査させるというお話
まぁ韓国映画は好きですがそれ以外の韓国にはほとんど興味もなんもない私ですから
韓国が宇宙開発にこんだけ力を入れてる何て知らなかった
月に有人着陸させるのはしかし、この映画でも2029年という近未来のお話で
2024年には有人月探査ロケット打ち上げたものの空中で爆発してしまい尊い三人の宇宙飛行士を犠牲にさせていて
今回はその失敗回復を兼ねての打ち上げ成功に沸くものの
 
まずは太陽風に襲われて宇宙船が故障して地球との連絡が取れないためにベテラン船長と中堅技師が船外に出て修理を始めて一つ一つ修理してようやっと地球との映像と音声での連絡が可能になったものの
司令部では船外作業を禁じていたんですね
その予感が見事に当たって船外の二人は流星群に襲われて雨中の藻屑に・・・
 
一人取り残された船内の若者は宇宙船の操縦もできない奴
そいつが死んだ二人の分までもって奮起して飛行目的を果たそうと孤軍奮闘をするお話
宇宙空間であるとか、月の表面とかセットとかCG &VFX多用して実に広大で美しい月世界や宇宙を作ってくれており予算のかかった映画だっていうのは実によくわかります
こういった映画での世界観さえ今の日本映画では作り出せんだろうって思うほどよくできてる作品
 
まぁ一人でミッション遂行ですけども最初は順長に言ってたものに月の裏側のマイナス160度の境でなんと流星雨に襲われたり
まぁ想像できうる全ての災厄に遭遇してしまう宇宙飛行士を
如何に地上から助け出せるのかっていうのがこの映画のメインテーマでして
5年前の事故の時の宇宙船を再現しての今回のミッションでしたから
その時の技師を招聘して地上から指示出しての救出劇が後半のクライマックス
 
中国もだけど韓国もこういった作品に必ずプロパガンダを打ち込んでくるのが常套手段ですが
この作品はそっちには向かずになんと同じく月探査に来てるNASAの国際宇宙船によって満身創痍の韓国宇宙飛行士を救出するって言うことで
辛うじて国際交流の人道支援っていう方向に持ってったのはよかった
 
二時間9分の映画ですが韓国のお偉いさんの自己保身とかも描きつつ
手に汗握る作品に仕上げているところはさすが
.ってか、エンドクレジットのBGMになんと”Fly Me to the Moon“がかかったのには粋なものでした。
私も含めて韓国映画の幅の広さと韓流マクチャンドラマ(ドロドロの愛憎復讐劇)にハマるのはよくわかりますよね
国策でエンタメを韓国の基幹産業にしたとこは資源不足の国としての経済発展の目の付け所が違うのよね
ものづくり日本って言ったって映画だってものづくりでしよ
映画にも金出せよねぇっていうかださねぇ日本政府さんよ
 
2023年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・ヨンファ脚本・監督作品
出演:ソル・ギョング、ド・ギョンス、キム・ヒエ
 
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