映画がまだ国民の娯楽の中心であった時代ってもそこに斜陽の影が忍んできてる1961年、東映さんが映画新作月4本の制作から第二東映の番線っても東映直営館を改造して今で言うとこのスクリーンを二つにしてなんと月8本の映画をイケイケドンドンで制作してた時の一本でした
ってことで第二東映はニュー東映と会社ロゴを変えたりしてましたが、この二つ路線は一年くらい続いたようですが・・・
そんなイケイケドンドンと映画作れていたものはある意味新東宝映画の倒産もあったりで監督さんや主演俳優の移籍で確保っていうのもあったようでしょうか(推量ですが
そんなこんなで新東宝から移ってきた石井輝男監督が高岩肇さんとのきぃうどう脚色で水上勉の原作の映画化作品
さらに新東宝の丹波哲郎さんとの息の合った作品に・・・
一応東映生え抜きの梅宮辰夫さんがトップクレジットではあるものの
一応東映生え抜きの梅宮辰夫さんがトップクレジットではあるものの
主役はあくまで丹波さん
そんな未パッケージ作品を東映チャンネルで拾いました。
石川の片田舎の小学校の教員が水死体で発見されるどうやら崖から落ちたようだ
事故か事件かっていうことで、警察は事故と判断したが
その死人の友人で東京で新聞記者をしている丹波さんがその真相を探っていくと
その裏になんと政治家が絡んだおっきな疑獄事件が裏に隠されてて
そして時代的というか水上文学の底流をなす日本の隠された部落というか田舎の閉鎖された社会という暗部が見えてくるという作品を
なんと83分の尺で描くもんだから、水上作品の本質の上っ面をなぞってるだけだし、人物や時代背景のディテールよりもストーリー優先ってことで
ほとんど説明セリフで映画が進行していく作品でしたが
石井監督の手堅い縁出力でそれなりに見てられる作品でした。
文末になりましたが今年一年お世話になりありがとうございました
来年も変わりませずよろしくお願い申し上げます
皆さま良いお年をお迎えくださいませ。
1961年製作、日本映画、東映作品
石井輝男共同脚本・監督作品
出演:梅宮辰夫、丹波哲郎、鳳八千代、水上竜子、永井智雄、杉義一、高石義郎、北山達也、故里やよい、八名信夫、菅沼正、富田仲次郎、桧有子、八代万智子、丸山誠、亀石征一郎、織本順吉、内藤勝次郎、小塚十紀雄、十朱三郎、滝沢昭、山田甲一、大野広高、中村是好、杉山枝美子、安井昌二、柳永二郎