MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

蛇の道(1998)

2024-12-19 17:51:34 | 邦画
ほとんど映画の情報を入れないんですが、この1998年に製作された哀川翔さん主演の大映映画「蛇の道」が黒沢監督のご自身に寄ってフランスでセルフリメイクされたのが日本でもこの夏に公開されて、現在は配信で一般に見られてるって
DVD化はまだですが私が見られるのはいつ?

ってことでじつはオリジナルの1998年版の日本映画の方はこの作品の続編となる「蜘蛛の瞳」と一緒になぜか
そうなんです本当にいつ購入したのか私自身にもわかんなくて
何か他作品を未見の山で探す時にいつもの見ていたので引っ張り出してきての子のブログの二部様の記事にしたいなっておもっていたのがようやっと・・・

なんとも不思議な映画(多分にVシネマとして作られたものが劇場公開されたってことでの映画本編扱いです)でして
最後にもう一回もとに戻るっていうけど
やっぱ最後にならないと意味が分からないように作られており
結構高橋洋さんが脚本の段階で相当に練りに寝られたってかいうのがなんとなく

まぁ8歳になる娘がいわゆるやくざのスナッフビデオ撮影のために拉致されて
撮影のために凌辱の果てに殺された男の復讐がメインテーマになってるようですが
一応哀川翔さん派塾講師それもかなりいかがわしい公式で世界を語るような年齢も職業もマチマチな連中が指導を受けてるものの
一応堅気ですよね
そんな翔さんが娘を惨殺された父親香川照之を助けて犯人と思しきやくざたちを拉致してきて・・・
まぁ最終的にクライマックスでは拳銃がドンパチってことなんですが
そんな堅気がどうして拳銃持ってるんだって言う突っ込んじゃういけないことはお約束だとは知ってるけど
やっぱ違和感は拭えないし

やくざので上級幹部たちをさらにいとも簡単に二人して拉致して来れるもんだと
執拗に監禁してトイレにも行かせずにその場で排泄させて人間的の矜恃を壊そうっていうのはわかるけど
それに乗っかり嬉しそうな香川さんの演技がうまい
そしてトーシロの堅気にしても手際の良い哀川さんとかの対比の妙も見せどころだったようですが

最後にドンデンがあるのね
そこでもって哀川翔さんの正体も知れる寸法ですがやっぱこの手際の良さは突っ込みたくなるよね

1998年製作、日本映画、大映映画作品
黒沢清監督作品
出演:哀川翔、香川照之、下元史郎、柳ユーレイ、翁華榮、砂田薫

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ゴールド・ボーイ

2024-12-19 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品。
とにもかくにもすんごい映画を見させてもらった。コレって日本映画なのっていうくらい主要登場人物は大人も子どもも含めて善人はいない、ミンナ悪人で殺人者
まるで韓国映画を見てるような気持ちでしたが
なんと原作は中国の作家・紫金陳(ズー・ジンチェン)の小説『坏小孩』(邦題『悪童たち』早川書房刊)だそうで
それを舞台を沖縄といういわゆる孤立した島にして港岳彦が脚色して金子修介が監督を勤めた作品
 
ということで中学2年の少年少女が殺人者というか、13歳なら殺人しても法律で捕まらないっていうだけでなくいわゆる矯正施設に入所させらるだけっていう
結構法律にも詳しい頭の切れる羽村仁成演じるシングルマザーの黒木華さんに育てられてる安室朝陽という中2の少年と
土地の財閥で東グループに入婿として入り、そのグループの義理の父母である総裁夫婦を事故に見せかけて殺した岡田将生演じる東昇
 
偶然、朝陽と連れて遊んでいたコレまた中2で不良の浩と父親の再婚で義理の兄妹となった夏月が、浩の父親に犯されそうになって咄嗟に義父を刺して浩とその友人の朝陽のとこに逃げてきて
三人で海岸で写真撮っているときに偶然ではあるものの岡田将生が義理の両親を崖上から突き落とすとこを動画で撮ってしまう
 
そこから中坊の三人は東グループの乗っ取りを企ててた昇を恐喝して
そこから朝陽と昇るとの知恵と犯罪の頭脳戦っていうかそれによる殺しが発生してゆき
自分を犯罪の圏外に置くために、また過去に母と離婚した父親の家族となった同級生のJCを自殺に見せかけて殺した過去もあきらかにされていくものの
朝陽は昇にそんな父親夫婦を友人の二人の中坊と昇に殺させて
自分はアリバイ作り
さらに埋めてた死体を掘り起こし発見を早めて捜査の手が昇と自分の友人2人に向くように仕向けて完全犯罪を目論む
ゲニ恐ろしき大人と子供の殺人鬼同士での心理と智力の攻防戦が二転三転のシーソーゲームのように繰り広げられていくという面白さを持って映画は進行していくんですね
 
劇中実に9人の人間が死ぬんですがそのうちの4人は朝陽が実際に手を下しており
友人の二人は朝陽の計略で二人を代理殺人をしておるし
東グループを手中に納めんと昇も身内三人を葬っておりかつ朝陽の強要によって死体遺棄と損壊を行い
さらに中坊三人の殺害を計画するもののなんと朝陽だけは先を読んでて逆に・・・
 
いやおもしろいっちゃ面白いんですが、じつに不道徳であり
ある意味こう言った内容だと思わずに岡田将生目当てで観に行った推しの女性客の悲鳴が劇場内で巻き起こったんではないかと
 
とにかく岡田将生も鬼畜ではあるんですがそれ以上に朝陽を演じた羽村仁成の演技に尽きる作品でしたねぇ
っていうか悪の栄えた試しなしっていうかのような終わり方ではあるんですが
朝陽は捕まっておらず
そこにかぶせるように“ゴールド・ボーイ2”あれ見間違い!?“ゴールド・ボーイ?”っていうタイトルロゴでエンドクレジットに流れていく
 
個人的に続編は見たいって気にならざるを得ないくらい朝陽って言う人物造形が素晴らしく
彼の知能明晰な鬼畜ぶりは見たい気にさせられる映画でした。
 
2023年製作、日本映画、「ゴールド・ボーイ」製作委員会作品
金子修介監督作品
出演:岡田将生、羽村仁成、黒木華、星乃あんな、前出燿志、松井玲奈、花澄、中村久美、矢島健一、東恩納瑠花、北村一輝、江口洋介
コメント (2)
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