山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

春はそこまで、、、、

2007-02-26 22:41:14 | 山歩き.散歩
今日は相模湖方面のお客様を訪問しました。

再建に4年の歳月を費やし見事に地元の優良企業として生まれ変わった建設会社と、そしてブログでもご紹介したガソリンを売らないガソリンスタンドです。
どちらも歯科医院以外の数少ない一般企業のクライアントのひとつです。

ガソリンを売らないガソリンスタンドでは、経理担当のチ-フが私の体調を気遣って手作りのお弁当を毎月用意してくれます。今日もマネ-ジャ-との経営会議の後はチ-フ手作りのヘルシ-弁当を頂きながらマネ-ジャ-とチ-フと3人で将来の夢を語り合いました。

午後1時、ランチミ-ティングも終わり帰路に着きます。
いつもなら、これからの時間は山歩や溪食の時間。でもこの時期はそんな時間はありません、まっすぐ事務所へ帰らなければ。でも、、、ちょっとくらいはねぇ。せっかくのふる里なんですもの。

中央高速の相模湖インタ-チェンジへ、何もまっすぐ行かなくても良いんじゃない?ちょっと回り道すれば、つかの間の春に巡り会えるのですからね!
無意識のうちにハンドルは県道を外れて、ちょっと遠回りの林道へ。なぜか石砂山への登山道へと向かっているのでした。

走り慣れた林道は整備された県道よりも遙かに快適。いつの間にか車は牧馬峠(まきめとうげ)へと向かいます。車を降りると、そこは馴染みの雑木林。



車を降りて、冬枯れの雑木林をカメラ片手にス-ツのままで散策してみました。
あぁっ、居たぁっ、『ふきのとう』だぁっ!落ち葉の隙間から明るく無邪気に『こんにちは~』。私に手を振ってくれるのです。ふき味噌、天ぷら、早く山飯やりたいなあ。



『ふきのとう』の近くには『のびる』の群落もあるのです。
『のびる』はね、ちょっと茹でて酢みそで食べると絶品なんですよ。しかも、この球根は味噌で食すと辛みがあって最高の酒肴になるのです。あと1ヶ月、春が来ると『アザミのおひたし』『ウルイのサラダ』『ミズのとろろ』『タンポポの天ぷら』『サワガニの素揚げ』『セリやミツバのおしたし』。あゝ待ち遠しいなあ!




この『牧馬峠』はちょっと立ち寄っただけ。でも、でも、あゝ体がうずく、うずく、うずく、うずいてしまうぅぅぅぅぅぅっ。

ス-ツのまま、トレッキングシュ-ズに履き替えて、ス-ツの上にパ-カ-を羽織って、ちょっとだけ、10分だけ、入り口だけ、ほんのちょっとだけ入ってみようか?



本当に10分だけで帰ろうと思っているのに、私の足は引き返そうとはせずに林の奥へ奥へと進みます。私の心とは裏腹に、私の足は自然に山の奥へ奥へと進んで行くのです。人間の体は足の上に乗っているのです。足が勝手に林の奥へ行くのなら、その上に乗っている私の体はそれに従うしかないのでした。



山道のかたわらには『春蘭』が春を待ちわびていました。春になれば、気高く凜として佇む春蘭の花に会えるのです。



雑木林には沢山の生命が宿ります。このさなぎも素敵な春を迎えることができるのでしょうか?そして、素晴らしい未来が待っているのでしょうか?



山つつじでしょうか?
萌えはじめた若芽が優雅に踊って居るのでした。



樅の木と山つつじが談笑しています。楽しそうな笑い声が聞こえませんか?



もう春はそこまで来ています。たった1時間の束の間のひととき、でも『春の息吹』をちょっぴり感じられた幸せなひとときとなりました。あゝ帰りたくないなぁ。

4月になったらまた妖艶な『春の女神』に会いに来ようか。



(山桜の蜜を吸う春の女神)









コメント (8)
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