柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

1人住いの人の最後は?

2009年11月04日 | 世の中
ご自分の葬儀を決めておきたい人の為に
生前契約があります。

そんなこと、元気なうちに決めることない!
葬式なんて、死んだら周りが決めればいいことだ!

そうお考えの方はたくさんいらっしゃると思います。

もし、自分に家族がなくて
普段から親しくしている親戚がいなかったら
どうしますか?

これからは老人施設がたくさん出来て
そこで最後まで看取ってくれるかもしれませんね。

でも死んだ後、葬儀や納骨や身の回りの所帯道具や
それから持っていたお金や株や、かけていた保険や、
不動産はどうしますか?

そこまで施設では処理してくれませんし
相続関係にないと、勝手には手がつけられません。

人が1人死ぬと、その後始末に大変な手間がかかります。

そういう環境の方が年々、増え続けています。

その方達が
周りに迷惑をかけずに
また
自分が作った財産をどう始末したらいいのか
元気なうちに考えておいた方がいいのは当然なことですね。

(ご家族がいても、死を宣告されている方ならご家族の負担を軽くする為に
ある程度は身の回りを整理されて、困らないようにしてあげたいと思う方もいるでしょうね)

何年生きるかなんて
誰にも予想がつかないのですから
何処から手をつけていいか
分からないですよね。

とりあえず
自分が死んだら
死後のことを頼める人を決めておくといいですね。

一番近いわけではないけど信頼できる親戚がいればその方に。
親戚にいなくても友人の中にいませんか?

すぐの思い当たらなくても
今から探しておくといいですね。
とにかく死んだら自分では何も出来ないのですから。
その役を専門家に(弁護士や行政書士や司法書士など)頼むことも出来ます。
これには当然費用がかかりますけど。

その方が決まって
相手も承諾してくれたら、その方を執行人とします。
死んだ後、身の周りの処理をどうしたらよいのか決めましょう。

でも、何処から考えればいいのか困りますね。


そこで
近くの葬儀社に行くと
死んだら
どういう葬儀をするのか?
遺骨はどうするのか?
遺品や家財はどう始末するのか?
死後の預貯金はどうするのか?
持っている不動産はどうするのか?
などなどを
聴き取ってくれて
決めたことが死後確実に実行されるように
専門家が契約書を作制し
葬儀関係は葬儀社が
それ以外は専門家が対処してくれて
それを最初に決めた執行人が確認してくれて
最後にあなたの財産から支払をしてくれるシステムを
作ったんです。

でも、元気な時に決めるのですから
心変わりがあるのは当然です。
だから毎年一回、意思確認をして
変更をする事が出来ます。

そのシステムはまだ生まれたばかりですが
すでに数社の葬儀社さんが取入れを決めてくれました。

有難い事に、名乗りをあげてくれた葬儀社さんは
何処も、ご遺族の為に良いことを次々に提案されている
前向きな方々ばかりです。
 
きっと、すぐにこういう時代が来て
最後まで自立したいき方をされる方が増えるだろうと
私たちは思っています。

そのために今から生前契約の受け入れ態勢を作ります。

昨日、大阪でその葬儀社さんがたに
詳細を勉強してもらいました。

このシステムを
プレニード(生前契約)・アフターサポートシステム『ささえびと』と言います。

早く皆さんの近くの葬儀社さんも
この『ささえびと』を備えていただき
お役に立てる日が来るといいのですが。