柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

通夜の現場で・・・

2014年02月06日 | 葬儀の世界
久しぶりに通夜の現場に出ました。
スタッフさんの様子を見させていただく為ですが
お客さまからは、私もスタッフの一員にみえるので
必要と感じた時には、適時に動きます。

納棺の終了を部屋の外で待たれていたお客様がいました。
1人で長い時間待たれていたので
お声をかけてみました。

九州から見えた方でした。
お天気の話や、九州の話でお相手をしてましたが
明日の帰りの時間を気にされているご様子です。

精進上げまでお付合いする時間があるか?と
気にされていたので、式場から飛行場までの
交通手段と時間を調べて、メモでお渡ししておきました。
安心された様子で、納棺後のご親族とご挨拶を交わされていました。

良かった!

式前で人が込み合っている中にコートを抱えた方がいたので
ご案内をしようとお声をかけました。

すると「友人なんですが、顔を見れますか?」と訪ねられました。
他のスタッフにご案意を頼みました。
式前に故人対面をご自分から言い出す方は少ないので
対面後に話しかけたら「とても世話になったが入院しているのも知らなかった。
もう15年位会ってない」とのことでした。

焼香後に会食室で再びその方を見かけたので、「喪主様と逢われましたか?」と
伺うと「弟さんに逢えたけど、喪主の方にはまだ・・・」と言われたので
お通夜後にご案内することにしました。

通夜閉式後に、喪主さまにご挨拶をしたい方がいる、と
スタッフに伝えて貰いました。

怪訝そうに歩み寄った喪主に、その方は故人との関係を話されていました。
喪主は頷きながら聞き、涙を拭いていました。

この様子は、特別な場面ではなく
どの葬儀にもある場面です。

ただ、こちらから声をかけたから出会えた場面です。

お客様の話の一端から、ヒントを頂けたので
私が行動を起こせたのです。

スタッフによって、見かける場面も違えば
取れる行動も違いますが
気にしなければ、何事もなく過ぎ去っていきます。

そこを気づけた私自身も嬉しく
おそらくその方たちも少しかもしれないけど
「良かった!」と思って頂けたと思っています。

こんな出来事が有ったので
葬儀スタッフの気分を十分に味わいました。
もちろん葬儀の評価チェックも十分にしましたよ。