柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

l今年最期の事前相談研修でした

2015年12月23日 | お仕事
高知での仕事は、葬儀社内での「事前相談研修」です。

地方の葬儀社さんの中には、大変勉強熱心なところがあります。

今回の葬儀社もまさしくそんな葬儀社でした。社長自ら社員と一緒に7時間の研修を受けてくださいました。



そちらは「家族葬」のコンセプトも会社としてきちんと作られていました。

そこの社員さんには研修前に宿題として
他社への事前相談をしていただき、地域葬儀社の事前相談レベルを感じていただきました。

また私共からも、伺う前にその葬儀社さんへミステリーショッパーを数回して調査しています。
その結果報告から、社内では見落としていた欠点を発見していきます。

事前相談といっても、要は
お客様の立場にたった考え方を理解していただき
葬儀をどうして行うのか?
遺族にとって家族を亡くすのはどんな状況なのか?
一般の方が知らない本来の別れって何なのか?

そういう話が、自然と相談の中に入ってくるべきなのではないでしょうか。


この葬儀社さんでは、研修翌日から課題を見つけて対策を取り始めたそうで
とても嬉しいご報告を頂きました。



そういえば、先月も他社からミステリーショッパーだけを依頼され、事前相談の調査をしました。
かなり相談力はあるのですが、非常に事務的に感じる応対が一部に見受けられとても残念な印象を持ちました。

一般的にいえる事前相談での問題点は

1葬儀費用が解りにくいこと
2お布施が分かりにくいこと
3家族葬といわれると、何の疑問も抱かず受けてしまうこと
4質問に応えるだけで、相談者側の情報を得ないこと
5アドバイスがないこと

などがあげられます。

「相談する」ということは質疑応答ではないので、会話が必要なのですね。

わざわざ、会社にお招きいただき一日時間を掛けて勉強していただける葬儀社がふえ
とても頼もしい限りです。