柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀社の惑いって・・・

2016年04月05日 | 葬儀の世界
各地の葬儀社さんへ講演や研修に行く機会が多くあります。


どちらの会社でも、極端に施行数が減少しているのではないが

葬儀代金が上がらず、会葬も小規模化している状況です。

経営陣は「このままで将来は大丈夫か?」と漠然とした不安をもっていらっしゃいます。


葬儀施行はそこそこ地域のお客様に満足頂いているが
他社より、リードしている訳でもない

お客様が、例え会員であっても、他社に依頼する可能性が大きい
では、どうすればいいのか?????


葬儀社の担当スタッフは、葬儀を施行する考え方がまちまちです。

お客様の為を目指す人、効率を主軸とする人、先輩からの教えだけが葬儀手法と思っている人・・・

遺族と接する時は、それぞれに一生懸命対応しているのですが
その結果には、大きな差がある



「事前相談研修」をさせて頂いてその理由がわずかながら解かった気がします。


葬儀社が行う葬儀は何の為なのか?

家族葬や直葬や一日葬が遺族にとっていいことなのか、よく解からないし
納得できる説明ができない


この問題は、葬儀を遺族の為に行う葬儀社にとって基本になる問題なのですが
社内で話しあわれていることが殆どないように見受けられます。


多分、社内ミーティングの内容は

お客様の単価を上げるための工夫とか、会員数を増加する対策とか
安価な価格変更が主ではないでしょうか?


私は一番大事なのは
葬儀社として「葬儀を・・・・のように考える」という方針を決める事かと・・・

担当スタッフはお客様に説明する言葉も持たず

何を可とし、不可とするかの判断基準を持つことが出来ずにいます。

もしかしたら、そこにも気がつかないかもしれません



こんな事が、葬儀の施行数をあげ、会員数を増やし、売上増につながるのか?
と訝しく思われるかもしれませんが、結果としてそうなります。