柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

家族にお礼を伝えた友人

2021年10月30日 | 私の半径100メートル
友人のご主人は介護施設にいます。
今までは面会も15分ほどのリモートでした。
面会するごとにご主人の元気がない様子が気になる、と心配していました。
ずっと下を向いていて。言葉も少なくなってきている。
認知症が進んでしまったのかしら、と悩んでいました。

先日からやっと面会が許され、逢いに行ってとも安心したそうです。
直接逢って手を触りながら話すと、きちんと受け答えをしてくれたそうです。
友人は、「あなたのお陰で私は幸せだったわよ。これもあなたが頑張って働いてくれたからね。有難う」
と伝えたそうです。
同行した娘さんから「お母さんそんなこと言って、まるで先がないみたいじゃない」と注意されたそうですが
いつ何時、どうなるかわからない時代
もし認知症が進んでしまったら、もう理解してもらえないかもしれない
だから今のうちに言っておきたかった、そう思った上の行動だったそうです。

それだけでなく
友人は子供達にも
普段はなかなか言えない感謝の言葉を伝えたそうです。

ご主人も子供達も照れながらも嬉しそうだった、と私に教えてくれました。

いいことに気が付いた友人を素晴らしいと思いました。
そして
私は亡くなった両親にお礼を言っていない事に気が付きました。